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ゴッホの犬と耳とひまわり

ゴッホの犬と耳とひまわり

ゴッホの犬と耳とひまわり

作家
長野まゆみ
出版社
講談社
発売日
2022-11-24
ISBN
9784065297551
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ゴッホの犬と耳とひまわり / 感想・レビュー

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starbro

タイトルに魅かれて読みました。長野 まゆみ、初読です。 原田マハのアート小説っぽいのかなと思いつつ読んだのですが、アート小説としても、ミステリとしても中途半端でした。ゴッホは狂気の芸術家のイメージですが、速読家で複数の言語を操るほど知的だとは思いませんでした。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000370462

2023/02/24

kei302

登場人物の会話が楽しくてしゃれている長野さんらしい作品を存分に味わうことができた。あの“ゴッホ”が家計簿をつける話? まさかね。アート系ミステリ風味入りのエンタメで、読み応えがあった。興味を引かれたのは、「森の中のお城」のストーリー展開と解釈を話し合う場面。実在する絵本なのかもしれないと思わせるほどリアリル。インクと画材の話も興味深かったです。私たちが今見ている絵の色は、書かれた当時の色ではない! 考えもしなかったです。最後の、種のオチを読んで、「ひまわり」の絵を検索してしまいました。

2022/11/29

優希

ある程度美術の知識がある方が物語に入っていきやすいように思いました。ゴッホのひまわりをガジェットにしているせいか、過去の芸術に思いを馳せずにはいられません。ミステリーであり、幻想的でもある色彩が美しいのは長野さんならではですね。

2022/12/25

ぽてち

文化人類学者の河島から届いた小包には、19世紀のフランスで作られた家計簿の写しが入っていた。依頼はそこに記された書き込みの翻訳で、Vincent van Goghの署名があった……。果たしてこれは真筆なのか? 内容はどのようなものなのか? という疑問と期待をはぐらかすかのように話はどんどん違う方向に進む。トリビアの披露としか思えない。しかし驚くべきはここからだ。どう考えても本筋には関わらないと思っていたことが結末に向けて収斂していき、最後には見事に当てはまり全体像が現れる。知的なパズルのような作品だった。

2022/12/24

canacona

お久しぶりの長野さん。ゴッホの謎解き?と思ったら、家族の物語だった。耽美で幻想的なイメージだったけど、意外なほど普通の家族の歴史物語。ゴッホの書き込みのある家計簿から物語が始まり、話があっちこっちに広がる。いろんな話が展開されるので、相関図を描きながら読むのが良かったかも。私は結局迷子になりつつ読み進めました。それでも、広がりに広がった欠片が静かに収束していく様は面白かった。

2023/01/18

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