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香港陥落

香港陥落

香港陥落

作家
松浦寿輝
出版社
講談社
発売日
2023-01-13
ISBN
9784065300237
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香港陥落 / 感想・レビュー

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starbro

芥川賞作家 松浦 寿輝、初読です。タイトルから歴史ミステリかと思いきや、純文学系の作家だけあって、シェークスピア・オマージュ香港歴史群像劇でした。 香港は、中国⇒イギリス⇒日本⇒イギリス⇒中国と統治者が変遷し、歴史の渦に翻弄されていますが、イギリス統治時代が一番良かったのでしょうか❓ https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000371540

2023/02/04

rosetta

★★★✮☆初読みの作家かと思ったら2018年に『無月の譜』を読んでいた。読メ便利。1941年日本による香港占領前後から戦後にかけて3人の男の交友の物語。外交官を辞し邦字紙の編集長をしている40初めの谷尾、香港政庁を辞めロイターの臨時職員をしている50後半の英国人リーランド、貿易会社に務める30台の中国人黄。前半は谷尾が主人公であり、後半はリーランド目線から見たsideB。上辺だけの付き合いであったが、確かに彼らの間には友情が存在した。この小説丸ごと先日読んだ上田早夕里の『上海灯蛾』のsideBでもある

2023/05/09

わたなべよしお

 説明しにくいが、とても良い味わいの小説でした。ちょっと開高健を思い起こしたが、場所が香港で、旨そうな中華料理がいっぱい出てくるからか。とはいえ、味付けは開高ほどに豊穣でねっとりしているわけではない。むしろ塩味湯麵だけど滋味豊かだ。日本軍の香港侵攻で翻弄される日本人、英国人、中国人。第2部の展開が意表をついていて、これも良かった。

2024/03/18

信兵衛

会話の妙と歴史譚を楽しめる上質の佳作、お薦めです。

2023/02/05

てまり

日経新聞のおススメだったので読んでみた。日英中のそれぞれにバックグランドをもつ3人男の友情の物語。香港が日本領だった3年8か月を中心に、1941年11月から1961年7月までと長いスパンだが、実際の話は、その間の4日分。後半は、語り手が異なるサイドB。そこここにシェークスピアの戯曲がでてきたり、話すことと本心は別だったり、なかなか手強い作品だった。

2023/03/13

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