ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)
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「ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)」のおすすめレビュー
「悲しいページ」が想像以上の大きな共感を呼んだ! 60万部超えの絵本『ちいさなあなたへ』誕生秘話
2007年にアメリカで、2008年には日本で発売され、多くの読者を涙させた絵本『ちいさなあなたへ』(原題『Someday』)。母親でいることの幸せや葛藤を綴ったこの絵本は、これから母になる女性、子育てに奮闘中の女性、そして年老いた母に思いを馳せる女性、と幅広い世代から支持を得ています。その作者であるアリスン・マギーさんが4月に初来日。この本に込めた思いや、制作秘話を語ってくれました。
アメリカと日本、国は異なっても親としての願いは同じ
『ちいさなあなたへ』(アリスン・マギー:著、ピーター・レイノルズ:イラスト、なかがわちひろ:翻訳/主婦の友社)
『ちいさなあなたへ』は、子どもが生まれ、その子が喜びや困難を経験しながら親元を巣立っていく、という親としての人生をシンプルな言葉で綴った絵本です。発売から10年以上が経ち、今もなお支持され続けていることを、「とても驚き、嬉しく思っている」というアリスンさん。
「日本とアメリカは生活も文化も生活様式も違う国です。私は日本人じゃないから、なぜこの絵本がこれほど受け入れられたのかはっきりとはわかりません。アメリカ…
2019/5/8
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いつもそばにあった、母からの愛情に気づく絵本。累計70万部を突破! 『ちいさなあなたへ』インタビュー
『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)
2008年の刊行以来、50回以上の重版を重ね、累計70万部を突破した絵本『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)。作者アリスン・マギーさんの住むアメリカでは、NYタイムズやAmazonの児童書分野でハリー・ポッターをおしのけて1位の座を獲得したこともあるほどの人気で、今なお読み継がれている。母から子への愛情だけでなく、生きていくことの可能性についても描いた同作。原作者のアリスン・マギーさんと翻訳者のなかがわちひろさんにお話をうかがった。
(取材・文=立花もも)
――絵本『ちいさなあなたへ』は、どのようなきっかけで生まれたのでしょう?
アリスン・マギーさん
アリスン・マギーさん(以下、マギー) 絵本が刊行される5年ほど前の晩のことです。当時6歳だった子どもの部屋をのぞいてみたら、夏の暑さに耐えきれなかったのでしょう、パジャマの上だけ脱いで、うつぶせに寝ていました。月の光が窓から差し込むなか、すやすやと眠る子どもの顔を見ているうちに、この子のこれからの人生に、いつのまにか思いを巡らせていました。これからどんな人生を歩むのだろ…
2023/5/13
全文を読む去年の母の日にいちばん売れた絵本!「ちいさなあなたへ」
いよいよ明日は母の日。近くにいても、遠くで暮らしている場合も、日頃伝えてられない「感謝」の気持ちを伝えたいものだ。定番のカーネショーンを送るのもよし、お気に入りのお店のスイーツをプレゼントするもよし。しかし、いちばん伝えたい「ありがとう」の言葉を面と向かって言うのは、なかなか照れくさい人も多いだろう。
59万部突破ののロングセラー 母の日に年間のトップセールスを記録
『ちいさなあなたへ』という翻訳絵本がある。米国人作家アリスン・マギー氏の文と同じく米国人のピーター・レイノルズによる絵の大人向けの絵本だ。米国でも大ベストセラーとなっている同書は、なかがわちひろ氏の翻訳で日本で発売されて今年10年目、すでに国内発行59万部を突破している。去年の母の日にはAmazon絵本ランキングで1位になり、話題を集めた。
言葉にできない「ありがとう」を伝えてくれる
「産んでくれてありがとう」 「育ててくれてありがとう」 「いつも味方でいてくれて、ありがとう」
ページをめくると、そんな思いが溢れる。もうすっかり一人前になっている気がしているが、自分は母がいたから今ここにい…
2018/5/12
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ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ) / 感想・レビュー
アサガオ先生
「幼い私の手を握って、迷子にならないように、いつも手を放さずにいてくれた母◇いつまで経っても外へ出ようとしない私を、伯父さんにあずけ、私はいつの間にか、『野球少年』になっていたあの日が懐かしい◇毎日が楽しかった◇時が経ち、私は『苛め』にあった。だけど、私を見上げ、愛してくれる母に『知られたくなかった』『ずっと耐えていた』◇そして母は、死を覚悟していた私より先に、突然病気で死んでしまった。涙が止まらなかった。愛する者を失う苦しみを生まれて初めて知った。だからこそ、私は死ぬことをやめて→2ページ目へ
2016/12/04
匠
この絵本は、小さな子どもが読むためのものじゃなく、「親になった、かつての赤ちゃん」が読むほうが断然・・深く実感できて感動できると思う。母親になったばかりの不安と喜び、希望や幸せ。そしてわが子が段々と大きくなるにつれて感じる痛みやせつなさ。親の愛とはこういうものなのだと嫌味なく伝えようとしている。でもそこで終わらないのがすごくいい。世代を越えてつながっていく命の絆、そして愛情。やさしいタッチの絵もふんわりした読み心地にぴったり。
2014/08/26
らったった
心が温かくなりました。人は日々、成長していくから。子供を授かった頃、また読み返したいです(*^^*)
2014/04/18
サク
私は、中学校の教師だ。これまでに、この絵本を活用して道徳の授業を何度かしてきた。子供の頃、自分の悩みが多すぎて自分の事で精一杯だった。親に『いっぱい』文句を言った。意見よりただ寄り添ってほしかった。多くの壁にぶつかった。苦しかった。でも、子供が出来て大きくなって、今になってあの時の親の気持ちを理解した。感謝の気持ちが溢れて涙でいっぱいになる。私は、絵本をより深い理解させるために、絵本『おおきなあな』を活用し二つを掛け合わせて人物相関図を作り、考えさせる授業をした。その一場面が浮かぶ。→2ページ目へ
2015/03/30
neimu
たぶん今の私の気持ちはこれにいちばん近い気がする。13歳の誕生日を迎えた娘に伝えたい気持ち。でも、面と向かっては言えない。いつもいつも会えばがさつい会話になってしまう、そんな毎日に押し流されてはいけないと思いつつ、もう決して「ちいさなあなた」ではない娘とどう接すればいいのか、毎日悩む。でも、今日の気持ちはこの本にぴったり。
2012/09/27
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