アジア人物史 第3巻 ユーラシア東西ふたつの帝国
アジア人物史 第3巻 ユーラシア東西ふたつの帝国 / 感想・レビュー
崩紫サロメ
人物を主題にすることで国の枠組みを超えてその時代を描けることが本シリーズの良さであるが、この巻では時代を縦断しているところもあった。具体的には「東アジア仏教の貴重を築いた僧侶・居士」で、新羅の僧。元暁を中心とし、その影響を受けた他国の僧、更には20世紀初頭の歴史家崔南善による元暁に対する評価、韓国ナショナリズムと元暁など、一人の人物を軸にすることにより、縦にも横にも展開していて面白い章であった。
2023/09/20
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