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デブの国ノッポの国 (子どものための世界文学の森 18)

デブの国ノッポの国 (子どものための世界文学の森 18)

デブの国ノッポの国 (子どものための世界文学の森 18)

作家
アンドレ・モロア
長新太
Andre Maurois
辻 昶
出版社
集英社
発売日
1994-03-18
ISBN
9784082740184
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デブの国ノッポの国 (子どものための世界文学の森 18) / 感想・レビュー

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獺祭魚の食客@鯨鯢

 子どもの頃読んだ童話(寓話)です。面白いという記憶ととともに、この物語の図式はわが国を挟む米中の争いに見えてきました。  お互いに覇権争いをして間に存在する小さな島の人々に秋波を送ります。ハイブリッドな思考ができる島の人間はどちらにもよい面と悪い面があることを知りつつ独自の道を選びます。  物語では「デブノッポ島」でも「ノッポデブ島」にもならず「バラ色の島」に呼ぶことにします。  倭国、日本、ジパングと呼び方は変わっても憧れの存在であり続けています。

kokada_jnet

こどもの頃に愛読した本。Amazonのレビューで「英国人とフランス人の気質の違いを、公正で冷徹なリアリストの視点で戯画化したもの」とあるが、本当だろうか。

2017/10/29

いちろく

紹介していただいた本。デブの国、ノッポの国に迷いこんだ、デブとノッポの兄弟の体験記。確かに、今の日本のコンプラ基準では、このタイトルでの刊行は難しいかもしれない。ただ、ページを捲り内容を読んでみると解る、「デブ」で「ノッポ」だからこそ伝わる世界観だ。昨今、絵本や児童書などでも、今の時代の基準で過去の名作が改変されたりするケースが少なくない。手にしたのは2015年に発行された12刷。この作品は、このまま残り続いてほしい。

2023/12/26

優雨

この本幼い頃大好きだった。森を散歩していた兄弟が迷い込んだのは、不思議な地下の国。せかせかイライラ、勤勉で几帳面なノッポの国の人々と、のんびりゆったり、怠惰で優しいデブの国の人々。読みながら、行くなら絶対デブの国だよなあ、ノッポ国に連れて行かれたチェリーは可哀想って思っていたのを思い出す。島の名前をデブノッポ島にするかノッポデブ島にするか、そんな理由で始まった戦争。その根底はお互いの違いを認められないからなのだと気付いた時、子供心に悲しかった。島の名前がバラ色の島に決まり戦争が収まった時は、心底ホッとした

雨巫女。@新潮部

《私-図書館》なんてくだらない理由で、戦争がおきて、人々が亡くなったのだろう。

2018/01/01

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