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政と源 (集英社オレンジ文庫)

政と源 (集英社オレンジ文庫)

政と源 (集英社オレンジ文庫)

作家
三浦しをん
出版社
集英社
発売日
2017-06-22
ISBN
9784086801355
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“幼なじみ”という奇跡! 墨田区が舞台。“73歳の老人コンビ”がくり広げる、ハチャメチャなのに心温まる物語

『政と源』(三浦しをん/集英社) 6月22日、三浦しをんの小説『政と源』(集英社)が文庫化される。『まほろ駅前多田便利軒』『舟を編む』『神去なあなあ日常』などのヒット作で知られる著者がこの作品で扱っているのは、家族でも恋人でもない“幼なじみ”という特別な間柄だ。

主人公は有田国政と堀源二郎という2人の老人。生まれてから73歳になる今日まで始終顔を突き合わせてきた、紛うことなき幼なじみの間柄である。

生まじめな元銀行員の国政と型破りな職人の源二郎は、性格も生き方もまるで正反対。なのになぜかウマが合い、長年行動をともにしてきた。ついでに言うと2人は見た目までが対照的で、国政がふさふさした白髪頭なのに対し、源二郎はわずかに残った髪の毛をカラフルな色に染めている。

物語の舞台は東京東部にある墨田区Y町。隅田川と荒川にはさまれた水路の町で、2人は成長し、就職して、家庭をもった。妻子のために堅実に生きてきた国政は数年前、妻に去られて現在ひとり暮らし。若くしてつまみ簪(かんざし)造りの道に飛びこんだ源二郎は、いまでも腕のいい職人として仕事を続けているが、40代で妻…

2017/6/19

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政と源 (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

上手いねぇ。今回も男同志のバディモノ、ただしなんと73歳同士で来ましたか。『木暮荘』でも感じたけど、しをんさん、おじいさん世代に思い入れでもあるのかしら(笑)。小気味よい会話、心地よい文章、ときに笑わせ、ときにほっこりさせる。まさに一気読み。ラスト、え、え、え、そうなの?って驚いたんだけど、これも時勢とオンナゴコロをじゅうぶんにわかってらっしゃる、しをんさんならではの結論なんでしょう。お見事でした。

2017/07/29

さてさて

第一章: 12、第二章: 41、第三章: 1、第四章: 10、第五章: 1、第六章: 5、合計70という大量の『死』という文字。そして、第二章に集中する『死』という文字に見られる三浦さんの死生観を垣間見ることのできるこの作品。そして、活き活きとした登場人物たちのはちゃめちゃな活躍に夢中にもなれるこの作品。三浦さんの小説に見られる色んな要素が一冊に集約されたようなある意味とても贅沢なこの作品。何ものにも代えがたい二人の結び付きの強さにすっかり魅せられた、そんな作品でした。

2021/01/04

扉のこちら側

2018年148冊め。墨田区の架空の町で、スカイツリーは登場しない。破天荒な源と、生真面目な政の合計146歳のコンビが活躍する。さすが元気なおっさんを描くのに定評がある著者のおもしろさ。出て行った妻、水路を渡る象等、エピソードが素敵。コバルトで連載されていたのは意外である。

2018/05/15

ぱるぷ

★★★☆ 正反対な性格の幼馴染、国政と源二郎。歳を取っても変わらない友情っていいなぁ‼︎ 心温まります。

2017/07/17

Atsushi

東京下町に暮らす70代の幼なじみ、元銀行員「国政」とつまみ簪職人「源二郎」が繰り広げる痛快な人情話。冒頭から「つまみ簪って何?」。このあたりが著者の心憎いところか。自分は国政に近いタイプ。今のところ国政にように葉書を送る必要はないが、家内を大事にせねばと思わされた。徹平君とマミちゃんに幸あれ。

2017/07/12

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