ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 2 (集英社オレンジ文庫)
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「ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 2 (集英社オレンジ文庫)」のおすすめレビュー
横浜山手の洋館ホテルで、おいしさあふれるひと時を。女性パン職人の成長を描くお仕事×グルメ×恋愛小説
『ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人』(小湊悠貴/集英社)
香ばしいパンの匂いが、ページから立ちのぼってくる。バターをたっぷり折り込んだサックサクのクロワッサン、噛むたびに小麦の旨味が広がるフランスパン、新鮮な果物をたっぷり使ったデニッシュ──。
小料理屋を舞台にした「ゆきうさぎのお品書き」シリーズでは、味の染みた肉じゃが、いくらを乗せた鯛茶漬けなど、“和”のごはんを軸にしたハートフルストーリーを描いてきた小湊悠貴さん。新シリーズ「ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人」(小湊悠貴/集英社)は、前作から一転、“洋”のおいしさにあふれた物語だ。主人公は、23歳の女性パン職人・高瀬紗良。横浜山手の洋館ホテルで働き始めた彼女が、パン作りや接客、スタッフとの交流を通して成長していく姿が描かれる。
紗良は、これまで何人もの政治家を輩出してきた旧家のお嬢様。祖父母や母は「仕事なんてする必要ない」と箱入りのまま育てようとするが、紗良は反対を押し切って、あこがれのパン職人に。しかし、就職先のパン屋の店主である師匠が病に倒れ、23歳にして職を失ってし…
2021/4/20
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ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 2 (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー
ponpon
横浜山手のクラシカルホテルを舞台としたハートフルな連作短編集。今回はヒロイン沙良のみならず周囲の人物にもスポットライトがあてられています。印象深いのは小夏さんの思出話。元カレの酷さもさることながら2晩で16万円を使いきる豪胆さが良いですね。誠さんとも良い雰囲気です。あとは、要さんの彼女登場?と沙良が慌てる話は、要に弄られた沙良の反応がとても可愛いです。彼女もお嬢様ながらに頑張っていて好感持てます。ここには雪うさぎの蓮さんが登場し、雪うさぎの後日談が語られたりもしますね。ホッコリできて楽しい一冊です。
2020/03/30
aoringo
シリーズ二作目。身近な街が舞台なので、知っている場所やお店が出てくるとうれしくなる。パンもフレンチも美味しそう。お一人様スイートルームの話が良かった。ブーランジェールの仕事一筋なのかと思っていた主人公の紗良だったけど、これは恋の予感かどうなのか・・?早く続きが読みたい!
2020/01/12
ツン
やっぱり「人」だよなって思う。
2020/01/31
野のこ
シリーズになってて嬉しい♪今回も本からも香りが届けばいいのに〜と思うほど!お客様に合わせたパンの数々も良かったし、章の初めのパンのイラストがどれもとっても美味しそうでした。不意打ちに「ゆきうさぎ」の嬉しい報告があって、ビックリ!そちらの続編もぜひ読みたい。そして要の紗良へのちょっかいにはドギマギした。こちらも次回が気になるところです。
2020/03/09
ネムコ
主人公はホテル「猫番館」のパン職人の紗良。朝の連ドラみたいに、紗良のミスや失敗、妬みやイジメ‥‥といった話は出てこないので、心穏やかに読み進められます。ワケありのお客様に気持ち良く過ごして頂くために、ホテルのスタッフをあげてのおもてなし。現在は紗良の同僚の小夏が、前の職場を辞めて、猫番館に就職するまでの経緯が良かった。ホテルに一人で泊まるなんて、素敵な趣味だなあ♥
2020/01/03
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