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有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿 (集英社オレンジ文庫)

有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿 (集英社オレンジ文庫)

有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿 (集英社オレンジ文庫)

作家
栗原ちひろ
カズアキ
出版社
集英社
発売日
2020-04-17
ISBN
9784086803175
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有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿 (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー

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カナン

表紙の麗しさに惹かれ手に取りましたが、いやぁ、想像を裏切って元気だなエリオット。謎の交霊会、蘇るミイラ、修道院に集まる天使と天井裏で美しくなって戻ってくる赤子の死体。胡散臭くてじめっと不気味な事件を明朗快活で太陽のように明るいエリオットと、自分は「人形」だと名乗る美少年の助手コニーがフラグをばっきばきに圧し折りながら幽雅に解決していきます。破天荒なのに理知的で、主従でありながら共依存のようでもある凸凹年の差バディ。エリオットの夏の青空のようなテンションに何度も「これ倫敦舞台だよね」と突っ込みたくなる(笑)

2020/06/14

よっち

ヴィクトリア朝の英国を舞台に、社交界で浮名を流し風雅と博物学を愛する有閑貴族エリオットが、オカルト事件に目がない幽霊男爵として美貌の助手コニーを従え、持ち込まれる幽霊絡みの依頼に挑む物語。沈黙の交霊会、ミイラの呪い、天井桟敷の天使といった事件に、周囲を振り回しながら喜々として挑むエリオット主従はなかなか楽しいキャラたちで、けれど向き合った事件の真相にはどこまで真摯で、そんな彼らがあるのも二人に壮絶な過去があったからなんですよね。でもいつかその過去を乗り越えて欲しいですし、また彼らの活躍を読んでみたいです。

2020/05/12

綾@新潮部

ネットで表紙を見かけて一目惚れ。e-honで注文し、宅配してもらった。幽霊男爵という通り名を持つエリオットが、オカルトらしき事件を解決していく5つの短編。最初の話からエリオットの過去が語られ、ここでもう出す?とびっくりしつつも引き込まれる。19世紀後半ということ、舞台がイギリスということで、シャーロックホームズを思い出す。読んだばっかりだし。最後の短編はだんだんと思い入れが増してきていたコニーの話。悲しくも温かい話で泣ける。ジャケ買いしたのに、内容も好みで買って良かったー。

2020/04/20

mariann

表紙がとても素敵でした。19世紀のロンドン、主人公エリオットはなかなか壮絶な人生を歩んでいる。そのトラウマなのか幽霊に対する態度が少しおかしい(笑)本当の怪異を探しているとの事だったけど本物の幽霊は出まくり。サクサクとは行かないまでも楽しく読了。

2023/07/15

yosa

テンプレながら、最初の話『交霊会と消えた婚約指輪の謎』がベストかな。幽霊が見える、女装、奇術という特異ギミックを生かして物語世界に導いてくれる優秀な第一話でした。エリオットの過去もなかなかに壮絶で興味津々なのですが、その後は余り語られていないのは残念に思います。壮絶な過去の割には飄々としていて、更には容姿能力共に瑕疵の無いキャラクターなので、逆にキャラクターとしての薄っぺらさを感じてしまいました。次巻以降のために美味しいところは取ってあるのでしょうか。今のところ掘り下げられている分、コニーの方が魅力的。

2021/02/06

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