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宝石商リチャード氏の謎鑑定 少年と螺鈿箪笥 (集英社オレンジ文庫)

宝石商リチャード氏の謎鑑定 少年と螺鈿箪笥 (集英社オレンジ文庫)

宝石商リチャード氏の謎鑑定 少年と螺鈿箪笥 (集英社オレンジ文庫)

作家
辻村七子
雪広うたこ
出版社
集英社
発売日
2022-06-17
ISBN
9784086804516
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宝石商リチャード氏の謎鑑定 少年と螺鈿箪笥 (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー

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ぽんすけ

正義がめっちゃ大人な男になってる。普通にデキる男じゃないですか~。リチャードと二人三脚で2部終了してからやってきたんだろうなと感慨一入。この巻から主人公はみのる君になるのかな。この子も本当に大変な境遇だけどいい子に育ってる。性格からビシバシ血の繋がりを感じる。この子の視点から見るリチャードと正義っていうのが新鮮で、また二人とのやりとりがものすごく温かい。ジャングル屋敷の幽霊さんとの交流最高です。思わず微笑みがこぼれるわ。みのる君を気遣って一緒に住んでなかった二人だけど、最後同居できるようになって良かった。

2023/01/23

よっち

ドラッグストアで絆創膏を万引きしようとした少年・霧江みのるが不思議な男と出会い、その出会いから二人の運命が交錯してゆく第三部第一弾。病に臥せがちな母、楽しくない中学校、乏しい家計収入、そして誰も住んでいないはずの屋敷に出没する幽霊。不安だらけのみのるの前に現れた親戚だという男・中田正義によって激変する日常。みのる少年視点で描かれる正義やリチャードたちの数年後が描かれていて、正義がだいぶ落ち着いた頼もしい青年になっていて、でも時折見せるらしい姿にぐっと来るものがありました。他の登場人物たちのその後にも期待。

2022/08/04

カナン

鑑定と離れているという感想も散見されるが、そもそも宝石商という視座から、独りではどうにも出来ない人生の困難を如何様に乗り越えていくかを提示するのがこのシリーズの本質だと思っている。忌々しい親に似た容姿、家柄が故に逃れられない絶望や恐怖、育児放棄や暴力、己の存在の否定。全ては心当たりがある読者には突き刺さる刃だ。それでも全身全霊を持って対峙することを選ぶこと選択した主人公達が愛しい。死にたくなっても殺したくなっても破滅を希望しても、彼らは自分の人生を決して諦めない。この尊さを忘れた時こそ人は化物になるのだ。

2023/03/14

よっしー

完結したと思っていたら、まさかの第3部が始まっていて、ビックリしてしまいました。今回の主人公は中田正義ではなく、中学生のみのるくんでした。最初は正義とリチャードのやり取りが見れず、残念に感じていましたが、相変わらずのようで安心しました。そして、みのくるん視点での正義やリチャードがまた面白くて…。彼の将来も良いものとなります様に…。

2024/02/14

毎日が日曜日

★★★+ また新シリーズが始まった。嬉しい。

2022/07/14

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