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江戸の恋 ―「粋」と「艶気」に生きる (集英社新書)

江戸の恋 ―「粋」と「艶気」に生きる (集英社新書)

江戸の恋 ―「粋」と「艶気」に生きる (集英社新書)

作家
田中優子
出版社
集英社
発売日
2002-04-17
ISBN
9784087201406
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江戸の恋 ―「粋」と「艶気」に生きる (集英社新書) / 感想・レビュー

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ミカママ

著者自らのあとがきで「恋を入り口に江戸を語り、江戸を入り口に恋を語った」という、年始にふさわしい一冊。首をかしげたくなる部分もあれど、おおむね恋や性に対する論理に寄り添うことができた。双方とも「そのもの」が目的ではないんだよね。『好色一代男』はぜひいい現代訳で読んでみたいが、残念ながら青空文庫では見つからず。

2019/01/02

佐島楓

江戸の昔には恋愛や結婚観が今とはだいぶ異なっていたことがよくわかった。近世文学や歌舞伎などの伝統芸能に触れる場合、理解が深まるのでおすすめの本です。

2016/09/15

エドワード

恋を入り口に江戸を語り、江戸を入り口に恋を語る。初恋、恋文、逢びき、心中、離縁、嫉妬、男色。好色とは、男女ともに、流行に敏感で教養があるという肯定的な形容であった、という指摘が興味深い。また結婚は圧倒的に家族間の経済的な結合で、そうした現実の対義語として、恋愛による男女の関係を浮気=艶気と呼び、結婚の際の持参金は離縁後も妻のものだったなど、女性の地位が近代以降と比べ相対的に高かったとの指摘も実に意外だ。歌舞伎や文楽、浮世絵や文学から覗う江戸の人々の心の裡、そこには驚くほど今に通ずる心の営みがある。

2020/11/25

Willie the Wildcat

恋が対比軸。オープン、かつ人の本能として向き合う。香木や遊女の心意気などが粋。印象深いのが『無益委記』。現代に引き継ぐ、人類の永遠のテーマか・・・。ネットも携帯もなく、共学環境もない・・・。不便さ(?)が創造力と、寛容さを育んだのかもしれない。一方、夫婦別姓や持参金のあり方に垣間見る「家制度」と女性の立ち位置。著者の「浮気と実質」論が興味深い。それにしても、「爪はがし」はお互いの強い思いの表れとは言え、想像しただけで痛そう・・・。(汗)

2014/03/25

かもめ(甘き絶望)

これ、20年間つんどく本で読んだのだけど、なんか、内容がカオスっていうか、一冊まるまる玉石混交のような不思議な本で、もう一回、時間をおいて読み直すこととします。そして、できれば紙のノートにまとめたいと思います。現段階での感想。江戸時代ってもしかして幸福度数めっちゃ高かった?江戸時代って女性の方が積極的?男色っていたって普通だったの?逢引の場所、恋をする場所がおもしろい!そして、昔はなにより人情指数高すぎ!とにかく、なさけが深すぎる!、といったところ。とりあえず、3.6点

2021/11/12

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