KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

「面白半分」の作家たち ―70年代元祖サブカル雑誌の日々 (集英社新書)

「面白半分」の作家たち ―70年代元祖サブカル雑誌の日々 (集英社新書)

「面白半分」の作家たち ―70年代元祖サブカル雑誌の日々 (集英社新書)

作家
佐藤嘉尚
出版社
集英社
発売日
2003-08-21
ISBN
9784087202045
amazonで購入する

「面白半分」の作家たち ―70年代元祖サブカル雑誌の日々 (集英社新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

kokada_jnet

70年代を代表するサブカルチャー雑誌の編集長だった著者の回想録。私は名前しかしらず、現物を古本屋で見たこともない。筒井康隆が編集長をして「腹立半分日記」を連載した雑誌、という程度の印象だったが、この本を読んで非常に「濃い」雑誌だったことがわかった。今の「サブカル」とは違い、純文学作家が主導する「サブカルチャー」の時代だった70年代。劇画の隆盛に対する怒りが、唐突に書かれているのには驚くが(劇画の売り上げがあがるにつれ、雑誌の売り上げはさがり、赤字が増えたとのこと)、1943年生まれの著者の世代故か。

2022/01/20

山田太郎

筒井・半村の時が読みたかったけど、ほとんど書いてない。編集長やめてペンション経営というのはなんか愉快。今この手の雑誌作っても多分全然売れないんだろうな~

2014/04/21

bakumugi

70年代元祖サブカル雑誌「面白半分」に関わった作家たちの素顔、雑誌制作エピソードに触れられる本。吉行淳之介、五木寛之、開高健の人となりを知って楽しみたいならこの本。金子光晴と四畳半裁判のエピソードについて読みたいなら平凡社新書のほうがおすすめ。個人的に、著者と開高健に縁のある館山のホテルに投宿したこともあり、雑誌と著者に縁がなかったのが残念。団塊の世代が語ると素直に肯けないが(失笑)、70年、いい時代だったんだな。

ほたぴょん

今となっては隔世の感があるが、かつて紙媒体の雑誌が世間をリードし、時に大きなムーブメントを起こしていた時代があった。自分の年代では「ビックリハウス」や初期の「HotdogPress」あたりがすぐに頭に浮かぶが、それよりも前の世代の代表格が「面白半分」と言っていいと思う。その「面白半分」の編集者による回顧録が本書。連載や作家の内容に斬りこむものではないが、当時の雰囲気は伝えていると思う。親交の程度によるものかと思うが、中では初代編集長である吉行淳之介にまつわる思い出話が出色。

2019/03/30

マーク

36 とても面白く読んだ。半分以上。ワシはこういう生き方、したかったのかなあ。羨ましい。 ●吉行淳之介 ●開高建 日本三文オペラ ●五木寛之 風の王国 ●高恵美子 開高建の愛人?大変な美人。開高没後、1年で自死。五年後娘の開高道子、自死。妻、牧羊子、孤独死。

2021/01/30

感想・レビューをもっと見る