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英仏百年戦争 (集英社新書)

英仏百年戦争 (集英社新書)

英仏百年戦争 (集英社新書)

作家
佐藤賢一
出版社
集英社
発売日
2003-11-14
ISBN
9784087202168
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英仏百年戦争 (集英社新書) / 感想・レビュー

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巨峰

百年戦争について、教科書レベルでしか知らなかったので、詳しく知りたいと思い読んだ。なるほど、その頃は、フランスという概念も、イギリスという概念も今とは違っていたので、仏国と英国が100年間にわたり戦争をしたという解釈がそもそも成り立たないということがわかった。筆者は小説家の佐藤賢一さん。その人物像への言及も含めて結構わかりやすかったと思います。

2018/09/17

molysk

英仏百年戦争とは何だったのか。それはイングランドとフランスの戦争として始まったのではなかった。イングランド王とフランス王は、ともに「フランス人」であった。中世においては、領地や家の感覚が優先して、国の概念は希薄だった。百年の衝突を繰り返すうちに、国王は領主への支配を強めて、中央集権国家を確立する。さらに、人々は「イングランド人」あるいは「フランス人」の感情を抱き始める。中央集権とナショナリズムを両輪として、国民国家が誕生する。百年の戦争が、イングランドとフランスという国家を産み出したのである。

2022/12/03

キャプテン

★★★★☆_「世界はきっと、ぼくのものフェア」第五弾、エドワード黒太子編。ノルマンコンクエストのあと、フランスの分国というか属国というか飛び地になったイングランド国の、フランス侵攻。イングランド王とは言いつつも、内実、フランス人である。なので侵攻というていではあるものの、フランス内戦のような英仏百年戦争。その英側の初期の英雄、エドワード黒太子の苛烈な猛襲は、かつてのヴァイキングを彷彿とさせる。一度侵略を許した国は、こうやって主体性を失うのか。英と日、比較するとかくも面白い。次からは東洋の侵略編に移行する。

2019/10/15

もりやまたけよし

世界史の授業で習った気がする英仏100年戦争。冷静に考えれば、100年も戦争なんて続かないはずだ。いまのフランとイギリスの成り立ちの話で、ある意味、戦国時代の一種だということだと思った。源氏と平家が100年近くも争いを繰り広げたということらしい。でてくる人物が多様な名前で、また、地理もあまり頭に入っていない状態で、何とか最後までたどり着けたのは、作者の説明がうまいからでしょう。佐藤賢一さんの本、もう少し読みたいと思います。

2016/08/19

ホームズ

英仏の百年戦争が単純にイギリスとフランスの戦争ではないというのは面白かったですね。フランスという「国」自体がまだ未完成で内乱のような形で戦争が進んでいき戦争の結果国家としてのフランスが完成していくのが興味深い(笑)有名なジャンヌ・ダルクに関する解釈や黒太子、デュ・ゲクランの話をもっと読みたかった気もする(笑)色んな知らない話がたくさん読めて良かった(笑)

2012/10/17

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