KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)

作家
太田光
中沢新一
出版社
集英社
発売日
2006-08-12
ISBN
9784087203530
amazonで購入する Kindle版を購入する

憲法九条を世界遺産に (集英社新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Aster

かなり「あっ」というタイトルであることは否定出来ないが、読んでいくうちにそんな直接的なことは言っていないと分かる。というより、一部の大衆は何かを一貫して考えるくせに、ろくに考えることもないし、そもそも何を問題にしているかも明確に出来ないし、明確にする必要もないと思っていたり、明確にすることすら理解できていなかったり、炎上と呼ばれるものが如何に思考停止か、政治に対してもそうだし、政治家もそう。改革者は結果的にマイノリティになる。この論理を逆に使う自称改革者と今述べた大衆が全てを破壊して終わらせている。

2021/01/21

佐島楓

たしかに世の中はディスコミュニケーションでできていて、だからこそ理解し合いたい、愛し合いたいという欲望も生まれる。どんどん理想さえも踏みにじられる世界になっていくようでとても悲しい。真剣に理想を語ったって、いいじゃないか。

2015/05/16

壱萬弐仟縁

2006年初出。中沢教授:宮沢賢治は、世界がディスコミュニケーションでつくられていることに、悩んだ作家で乗り越えたいと思っていた(33頁)。『農民芸術概論』を読むと、電化政策も含めて、社会主義の影響を受けていたと思わざるをえない(35頁)。太田氏:ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』岩波書店 を読んだとき、憲法は偶然が重なって生まれた。突然変異だと思ったという(54頁~)。自分の国の憲法は自分で作りましょうという程度の理由で、変えたくないとも(60頁)。

2015/12/15

James Hayashi

2人の対談。平和憲法とは戦争をおっ始めないことを主眼としているが、他国に侵略されない保証は全くない。つまり議論上では美談が繰り広げられるが、侵略され始めたらもはや止めようがない。その処置をいろいろ政治家なりが考えているわけで、世界遺産どうのこうの議論はどうかと思う。他国に侵略されない国であることを強く望む。 (日本で戦争が起きないのは宗教対立が無いことも一つの理由)

2019/10/31

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

憲法改正が現実の問題として浮上してくるなか、どう9条の「輝き」に光を当てているのかと興味を持ったのだが、残念ながらその「輝き」を十分に示せていない感じがした。まあ、「日本国憲法の文言をそのまま守っていると、現実の国際政治ではとてもやっていけない」(中沢氏)という立場から護憲を語るということ自体が複雑ではあると思うが、議論そのものも抽象的で小難しいため、説得力はいま一つ。護憲派の一人としては、9条が果たしてきた役割や、それを守るべきメリットを具体的に分かりやすく示したものこそ求められていると思うのだけど…。

2013/02/28

感想・レビューをもっと見る