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「助けて」と言える国へ ―人と社会をつなぐ (集英社新書)

「助けて」と言える国へ ―人と社会をつなぐ (集英社新書)

「助けて」と言える国へ ―人と社会をつなぐ (集英社新書)

作家
奥田知志
茂木健一郎
出版社
集英社
発売日
2013-08-21
ISBN
9784087207033
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「助けて」と言える国へ ―人と社会をつなぐ (集英社新書) / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

【傷ついた者こそが、救い主になる/人は<つながる力>で生きている】 ホームレスの方が路上死し、老人が孤独死し、若者がブラック企業で働かされる日本社会。社会的に発信を続ける脳科学者・茂木健一郎と、北九州の地で長く困窮者支援を実践する牧師・奥田知志との対談本。茂木は、<奥田さんとの対話を通して、私は、もっと賢くなりたいと感じていた。社会の成り立ち、仕組み、「普通の生き方」からこぼれ落ちてしまった時の、人の生き様。私たちの日常のすぐ傍にあるはずなのに、なかなか気づかない人生の暗部>をもっと学びたいと。同じく!⇒

2021/09/12

AICHAN

図書館本。子供がたくさん自殺する日本。彼らが誰かに「助けて」と言えていたら…。大人だって同じ。それが言えない雰囲気が今の日本にはある。東日本大震災後、絆という言葉が多用されるようになった。「絆」とはキズを作り合いつつ作っていくもの。つまり、人と人とが関わり合い、ぶつかり合って醸成されていくもの。現代はそういう本当の「絆」が失われている…。脳科学者の茂木健一郎とホームレス救済に奔走する牧師がこれからの日本のために語り合う。心に残る言葉がたくさんあった。

2017/03/12

いろは

脳科学者の茂木健一郎と、牧師であり北九州のホームレス支援に携わる奥田知志の共著。私がこの作品を手にした理由は、奥田知志が、「SEALDs」を創設した学生運動家の奥田愛基の父であるところから興味を持った。牧師、ホームレス、キリスト教という視点から、人と人との「絆」をテーマにした作品。現代に生きる人々の心の根底に、「苦しいのは皆同じ。」という言葉がある。そんな生き辛い現代に私達は生きている。だから、『助けて』とは安易に言えないのが解る。作家であり活動家でもある雨宮処凛様に是非とも読んで意見して頂きたいと思う。

2018/09/07

ででちゃん

聖書から引用しながら、自らも含めての弱者について、その救済について語る牧師さんの姿勢に共感しました。 「助けてといってもいいんだよ」と言われて涙を流す小学生の件は、ショックでした。 今は、子供でさえ、そんなに生き辛いのか、と。

2014/04/26

こばまゆ

本質的なことを語った1冊。居場所についても、ただ居心地がいい場ではない、そこで人が出会うという事は傷も含むことなのだ。には、とても共感した。人間の弱さや悪にも語られていて、私は納得することが多かった。最後のほうの息子さんの不登校の語りから、子ども達へのメッセージの内容は、特に胸にくるものがあった。本文中に灰谷健次郎の名前が出て郷愁を誘った。私も、10代の頃、灰谷健次郎の作品から大きく影響を受けた一人だったから。灰谷さんも、人の弱さと弱さの中にある光を表現した人だと思う。

2016/02/22

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