KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

日本の大問題 「10年後」を考える 「本と新聞の大学」講義録 2 (集英社新書)

日本の大問題 「10年後」を考える 「本と新聞の大学」講義録 2 (集英社新書)

日本の大問題 「10年後」を考える 「本と新聞の大学」講義録 2 (集英社新書)

作家
一色清
姜尚中
佐藤優
上 昌広
堤 未果
宮台真司
大澤真幸
上野千鶴子
出版社
集英社
発売日
2015-07-17
ISBN
9784087207927
amazonで購入する

日本の大問題 「10年後」を考える 「本と新聞の大学」講義録 2 (集英社新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

fu

特に印象に残ったのは、上野千鶴子氏の老後問題、上昌広氏の医療問題。上氏によると、医療提供者の数(医者・看護師ともに)は東低西高。明治維新で維新組は西日本に、旧幕府側が東日本に多かった都合で、旧制高等学校が西に集中、そのまま大学も西日本に多い、医者は大学の傍で開院する傾向有。上野氏は「在宅ひとり死」が可能かどうか模索中。現在の高齢者がストックを再フロー化してリバースモゲージ等活用すれば可能。ただし団塊ジュニアの老後は悲惨すぎて考えられない、とのこと。つまり自分の老後を乗り切ることしか考えてないってこと?

2015/10/12

たらお

堤未果さんの名前で表紙買いした本。堤さんは、沈みゆく大国アメリカのその後について、医療産業複合体によって骨抜きになったオバマケアの悲惨さが分かる・・・こんな国になっちゃあいけないと理解できる。国民皆保険が民間保険会社への強制加入になったことで、保険会社や製薬会社が儲かり、オバマケア指定病院が少ないことから結局は貧困層の国民は医療を受けられず蔑ろにされる。オバマが民衆のため志高く取り組んだ結果も、やはり1%の金持ちが儲かる仕組みに誘導され、変われないアメリカを強く印象づける。大統領選、どうなるか注目ですね。

2016/03/01

Nobu A

「本と新聞の大学」シリーズ第2巻読了。15年刊行。先日読了の前巻が14年出版。1年縮まった。本書の良さは手に取らなければ読むことのない筆者に出会えること。8名中6名は著者の著作を既に読んで馴染みの方。初読の上昌広の「高齢化社会と日本の医療」が興味深い。また、前巻に引き続き登場の一色清の論考も筋が通って読み易い筆致。元々宮台真司の著作を読みたく選書。しかし、固有名詞やカタカナ英語含む名詞が夥しい数頻出。例えば、人にインストールってどう言う意味で使っているのだろうか。堤未果も相変わらずの煽り文章。

2024/03/11

めっし

良著。堤未果氏や佐藤優氏からいつも勉強させてもらっているが、今回特にインパクトがあったのは上昌広氏の医療格差の構造とこれからの医療だった。本書を通して未来の社会の形を真剣にシミュレーションすることがいかに知性的なことか学んだ。身につけた知を未来のためにアウトプットする作法を学んだ。

2015/12/20

清作

本書は「反知性主義」「医師不足」「沈みゆくアメリカ」「感情の劣化」「戦後日本のナショナリズム」「介護難民・看取り難民」について識者が講義したもの。特に興味深かったのは上昌広氏の医療に関する講義。人口当たりの医師数が西高東低であり、その原因が明治維新にあるということ。官軍になった県には医学部をもつ大学が多く、同じ県内でも愛知県は、すぐに官軍に寝返った尾張藩と最後までまとまることができなかった三河諸藩を比べると、尾張は四つの医学部があるが、三河はゼロ。現代でも維新時の差別が続いているのか。

2015/07/25

感想・レビューをもっと見る