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世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて (集英社新書)

世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて (集英社新書)

世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて (集英社新書)

作家
内田樹
姜尚中
出版社
集英社
発売日
2016-06-17
ISBN
9784087208368
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世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて (集英社新書) / 感想・レビュー

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Tαkαo Sαito

先入観抜きで読んだらとても勉強になった。またコロナという文脈で読むと、半分くらい「予言の書」みたいな感じになってる笑? 4年前の書籍だが内容が新鮮。国家、政治、国防、都市構造、建築、難民 など人類がこの200年程度で一生懸命築いてきた文明や顕在化したままの問題を含め、世界を大きく変えるのは「戦争」によって、ではなくウイルスの到来によって早まってしまうだろう。非常にシニカルで的を射た内容で読み応えがあった。文明の転換期にある私たち人類は立ち上がれるのか、はたまた破滅へと突き進むのか、静観していきたいと思う。

2020/05/06

もりくに

1950年生まれの「大風呂敷」の内田さんと、ち密な思考の姜さん。さて、話がかみ合うのか、お立会い。合うんですねー これが。主に姜さんが「聞き役」「引き出し役」に廻って。まず、度々「テロ」に見舞われるフランスについて。近代市民革命の「誇るべき成果」の一つ、「政教分離の原則」を、「宗教は私事ではなく、公的生活においても信仰に準拠してふるまいたいと言うなら、私は受け入れる。」と。まず、「私」が先に譲る非対称的な振る舞いが、「共生」には不可欠と。ムスリムの移民、難民に悩む状態は、日本に居れば正直、理解が及ばない。

2018/04/30

Tenouji

イスラエルの旅の直後に読んだので、内容が染み渡る感じw。遊牧民の旅人を受け入れる姿勢。日本人には、そのような感覚があるようで、ないような感じ。人間的な身体感覚に基づいた、合理的で実践的な社会の構築。いろいろ、思考を刺激される内容。2冊読みの感想ブログにも書きました。https://tenouji.hatenablog.com/entry/2019/01/25/232627

2019/01/25

さきん

左派リベラルと右派保守の違いには、経済成長を目指すか否かに大きな違いがある。姜氏に至っては、近代化が朝鮮民族を含む棄民を発生したという点からも経済成長前提ではない社会を作る必要ありと主張。また、ドイツ移民受け入れに対しては肯定的な評価。グローバリズムに対する批判や急激な近代化が棄民を大量に生み出したことはその通りだと思うが、経済成長を前提にしない社会は、禁欲社会を意味し、社会の停滞を強めるので同意しかねる。

2018/01/08

呼戯人

世界「最終」戦争は、トルコとシリアの国境で起こるか、朝鮮半島で起こるかのどちらかだというのが、内田樹と姜尚中の見立てである。近代国民国家が液状化して、古代・中世のような帝国が出来上がりつつあるというのも二人一致した意見である。テロは決して終わらないし、現代は準戦時状態であるというのも二人の共通した意見である。こんな状態を作り出したのは、新自由主義とグローバリズムであるというのも共通している。果たして日本も戦争に巻き込まれるのか?いやそうではない。日本も日本のビジネスマンも戦争を欲している。金儲けのために。

2016/06/18

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