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たとえ世界が終わっても ──その先の日本を生きる君たちへ (集英社新書)

たとえ世界が終わっても ──その先の日本を生きる君たちへ (集英社新書)

たとえ世界が終わっても ──その先の日本を生きる君たちへ (集英社新書)

作家
橋本治
出版社
集英社
発売日
2017-02-17
ISBN
9784087208702
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あらすじ

“イギリスのEU離脱決定”と“ドナルド・トランプのアメリカ大統領当選”を見て、成長と拡大を求め続ける資本主義経済の終焉を確信したという橋本治。資本主義の終わりとは何か? その後を我々はどう生きるべきなのか? 「昭和の終わりと同時に日本経済は飽和した」「貿易なんて西洋人の陰謀に過ぎない」「国民はクビにできないので、企業経営感覚の政治家は容易に差別主義者になる」など、政治や経済といった枠を超えて次世代に語りかけるメッセージ。【目次】まえがき/序章 イギリスのEU離脱を見ながら考えた/第一章 バブルになるとどうなるか/第二章 「ヨーロッパ」という謎を解く/第三章 経済は飽和したら終わるものだ/第四章 バブルを経て「社会」が消えた/第五章 なにを言ってもムダな人たち/第六章 世界が終わった後に/終章 不思議な王子様のモノローグ――私は中学生のときにバブルを見た/あとがき 川喜多研

たとえ世界が終わっても ──その先の日本を生きる君たちへ (集英社新書) / 感想・レビュー

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小鈴

これは凄い。多くの人に読まれてほしい。「大きなものの終焉」の話は見田宗介と見据えているものはまったく同じでちょっと驚きました。考え抜ける人は辿り着くところは同じだ。この世界史的大変動が何なのかが見えている(見田は橋本治より根源的だが)。それを雑談のように語る、この話芸は橋本治にしかできない技だろう。おそらく、日本でこの二人が語り始めている「思想」は偶然ではないはずだ。

2017/05/20

kotte

大きなものが終焉を迎えているという著者の指摘は正しいと思います。著者はいろいろなことを話しているので、内容がまとまっていないように感じますが、私が社会に対して感じている違和感の説明になっている部分があり、読んでよかったです。一番面白かったことはEUを「貧乏人の互助会」と言っている部分ですね。この一言で現在のEUの混迷が説明できてしまうのではないでしょうか。

2017/03/20

ky

p166原発をめぐる論争は、色々な理屈をこねくり回して無理やり推進したい人たちが「心のない論理」、「心の論理」は原発のお膝元に住んでいて被害を受けて「なにも悪いことはしてない私たちがこんな目に遭うのは許せない」って言う人とそういう声にぴったり寄り添うメディア。だって事故が起きる前まで補助金もらって原発の恩恵に与っていたんでしょう。メディアはウェットなものが好きだから「心の論理」が通る… 話は大きなものの終焉、EU、ソ連、バブル、帝国、経済、社会、心のある論理、正義、…あちこちに飛び面白おかしく示唆に富む。

2017/08/13

とよぽん

橋本治さんの本を初めて読んだ。ラジオ番組のゲストで、この本の話をしていらっしゃったのを聞いて。いろいろうなずけることがあったが、「正義とは『損得で判断しない』ということ」、「正義というものは、いつも自己犠牲を要求するもの」という言葉がとても印象に残った。小説、評論、戯曲、エッセイ、古典の現代語訳など幅広い文筆活動をしてこられたようなので、他の本も読んでみたい。

2017/08/02

spatz

世界がおわっても、がどんな意味なのか?と興味をもった。彼にとって、残りの人生は消化試合だからもう世界が終わっても自分にとってはどうでもよいのだが…ほどの意図らしい、が縦横無尽に歴史から経済から、色々飽和状態の世界はここままじゃよくないよ!と語る熱いものは伝わる。2名の、年代の異なる聞き手を配することによって、彼の話が通じているか、違和感があるか、をそのときどきで確認しながら話しているので、一方的でない論調になっている。

2017/05/01

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