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ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた (集英社新書)

ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた (集英社新書)

ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた (集英社新書)

作家
高橋源一郎
出版社
集英社
発売日
2017-12-15
ISBN
9784087210125
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「ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた (集英社新書)」のおすすめレビュー

小学生たちの独立国家は、実現するのか?! 『ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた』

『ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた』(高橋源一郎/集英社)

『ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた』(高橋源一郎/集英社)。このタイトルを初めて聞いた時、2017年に漫画化や宮崎駿監督による映画化発表で話題となった『君たちはどう生きるか』を思い出した。その印象は的外れではなく、あとがきで著者自ら吉野源三郎の原作『君たち…』を目指して書いた、と言明している(ちなみに、本書は2016年夏からの雑誌連載に加筆・修正を加えたものであるため、2017年の『君たち』ブームは著者にとっても驚きであったようだ)。

■小学生が国家を運営するという驚きのテーマの先にあるものは?

 本書の主人公は、両親に「ランちゃん」と呼ばれる小学校高学年の男の子だ(『君たち』の主人公が皆に「コペル君」と呼ばれるのに似ている)。  物語はランちゃんの視点で進み、ランちゃんの主観の範囲でしか読者は情報を得ることができないため、少々もどかしい。そのうえ、ランちゃんは現代っ子だ。「現代っ子」でない私は、第三者の視点で読み進めることになる。  義務教育とあまり相性の良…

2018/1/24

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ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた (集英社新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

佐島楓

なんとなくだけど、この物語は高橋先生のなかから自然と出てきたもののように感じられた。

2018/05/14

万葉語り

小学生がくにを創る。領土も軍隊も必要ないが、国旗や憲法は必要。どう創っていくのかを周りの大人に聞きながら自分で考えることが大切なのだと説かれる。憲法が憲法であるためには、手入れをすることが必要。自由や権利は行使することで守られる。アイちゃんの正体は祭祀を司る家の長女ということはあの人。若者が自分のために、くにのために学び続け、過去の偉人の声に耳を傾けることの必要性をわかりやすく説いていたと思う。2018-66

2018/03/18

阿部義彦

易しい言葉で書かれた大人の寓話。 ヌートピアと言う国には思わずニヤリです。森の中に住むかの一族、ランちゃんのお母さんは昔はやんちゃしてたらしい。お父さんは小説家。キャラメルの箱を呉れる半裸のオッサンは何とクマちゃんだったのね。などなど、SNSまで取り込んで皆が自由に語り合える不思議な学校。それに比べて今の日本の国体はどうしようも無く腐っていて、恥ずかしい限りです。厚顔無恥の恥さらし!世界に恥を晒してる自覚がない往生際の悪い人間のクズ内閣よ!思いだすだに腹が立つ!

2018/04/19

梅ちゃん

2018.03.15 (私にとって)この本はいい!好き!小学生のランちゃんとその仲間が「くに」を作ることに決めた。「くに」とはどんなものか意見を出し合って考えていく。いろんなテーマを含めて話が進む。作者の高橋源一郎は初めて読むけど、他の作品にもはまってみたくなった。図書館で借りた本なんで、自分で買って手元に置いておこうっと。

2018/03/15

まめ@暫くイン率落ちます

この本は国という概念ではなく「くに」を作っていこうという事から始まります。どういうことかと言うと「くに」と平仮名で誰でも読めて国境を無くし世界みんな仲良くしましょうという本です。個人的には理想の範囲かなと。実際には其々の国の歴史観や民族思想、宗教問題などあります。それをどの様にして払拭していくのでしょうか。とても難しいと思いますが本としては良本かと感じました。

2018/01/02

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