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ガンより怖い薬剤耐性菌 (集英社新書)

ガンより怖い薬剤耐性菌 (集英社新書)

ガンより怖い薬剤耐性菌 (集英社新書)

作家
三瀬 勝利
山内一也
出版社
集英社
発売日
2018-06-15
ISBN
9784087210361
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ガンより怖い薬剤耐性菌 (集英社新書) / 感想・レビュー

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zoe

タイトルは著者の体験そのまま。感染症や耐性菌について分かり易く解説。善玉菌も根絶。帝王切開と乳酸菌。日本人と海洋細菌。潰瘍性大腸菌。抗菌グッズの是非。菌と毒素のポイントの違い。小さい子に蜂蜜を与えない。潜伏期間。肺炎の種々原因。結核、性感染症、神経系感染症。胎児に影響を与える場合。エマージングウイルス。保有しているだけの身近な動物との距離感が変わってきた。受容体がなく保有しているだけの人もいる。感染者の移動。感染症の原因を決定するコッホの原則。実験する勇気も、その腕前も素晴らしいと思う。

2018/12/24

DEE

抗生物質を含む抗菌薬のいたずらな服用が耐性菌を生み出している。そして耐性菌による死者は増え続け、多量の抗菌薬による弊害も明らかになってきている。 風邪はウイルスが原因であって抗生物質は効かないということを、今でも知らない人が少なからずいるという事実。 患者側もある程度は勉強していないといけないと思う。そしてできるなら煩い患者ではなく賢い患者になろう。

2020/06/16

ステビア

過剰な抗菌薬の使用は薬剤耐性菌を増やしている。また、有益な共生微生物を殺すことによって、肥満やアレルギーなども増加させているのだ。

2019/06/13

スリーピージーン

細菌は実に賢く合理的にその姿を変えていけるらしい。薬剤が無効になる耐性をもち、2つの医学上の危険が重要視されている。それは耐性菌の蔓延と新たな病気の急増。世の中に生態系があるように、人体には共生微生物叢というものがあって、やたらな滅菌によりバランスがくずれて病気になる。抗菌グッズはお年寄りや病人のいるところ以外では不要で、抗菌薬の乱用はするべきではない。世界一清潔な国、日本は気をつけないと。不潔な環境に後戻りはできないけれど。自閉症まで腸内共生菌の影響があるとは驚きだった。

2019/07/28

ボル

冒頭、世界の感染症死者数はガン死者数が上回ると推定されている。その感染症は、抗生物質の耐性菌の出現によるもので、がん治療のために乱用された抗生物質が問題と説く。WHO公表の警戒をすべき耐性菌リストがランク分けして掲載されている。緑膿菌やエンテロバクター、アシネトバクターが最も危険性が高く、続いてピロリ菌・サルモネラ・カンピロバクター・淋菌・黄色ブドウ球菌など続く。抗生物質が効かないと。その他本書は各菌類の説明がなされており、とても見やすくあとからでも調べやすい。本書は有用で手元に置いておくべき書である。

2019/08/22

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