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テンプル騎士団 (集英社新書)

テンプル騎士団 (集英社新書)

テンプル騎士団 (集英社新書)

作家
佐藤賢一
出版社
集英社
発売日
2018-07-13
ISBN
9784087210408
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あらすじ

12世紀初頭に誕生した「テンプル騎士団」は、もともとエルサレム巡礼に向かう人々の保護のために設立された。しかしその後、軍事力、政治力、経済力すべてを持ち合わせた超国家組織に変貌を遂げる。彼らは、後世に影響を与えた数々の画期的な制度(管区、支部といった巨大ネットワークを張り巡らせる組織作り、指揮命令系統の明確な自前の常備軍、銀行業の始まりともいわれる財務管理システムなど)を形成した。西洋歴史小説の第一人者が、その成立過程から悲劇的結末までの200年にわたる興亡を鮮やかに描き出す。 【目次】はじめに/第一部 テンプル騎士団事件――前編/第二部 テンプル騎士団とは何か/第三部 テンプル騎士団事件――後編/おわりに/参考文献

テンプル騎士団 (集英社新書) / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

映画『ダ・ヴィンチ・コード』で一躍名が知られたテンプル騎士団。本書は彼等が一斉に逮捕される場面から始まる。聖地エルサレムへの巡礼者護衛の目的で自然発生的に結成されたテンプル騎士団が、なぜ時の権力者から敵視される存在になったのか。三部構成から成り、一部と三部は本の上での現在―テンプル騎士団逮捕劇―が扱われ、二部でテンプル騎士団の歩み―過去―が紹介。護衛目的なのだから騎士としての役割が先に来る。それも、日本では織田信長が目指した常備軍に近い、軍事の専門家ばかりが集められる。「常備」のための容れ物―建物が。

2018/08/08

まーくん

名は聞いたことがあるが・・。某有名作家の「騎士団長殺し」も読んでないし(全然関係ないか?)。1307年、フランス王による騎士団メンバー一斉捕縛から説き起こされる。十字軍遠征の後の聖地エレサレム巡礼。その街道筋警備を使命としたテンプル騎士団。修道会規律も取込み、教皇お墨付きも得て軍事集団として急成長。更に欧州各地に拠点を広げ、金融、海運業も営む巨大国際組織に。そして200年後のその日、危機感を抱いた世俗権力に突如壊滅させられる。中世ヨーロッパ。教皇権威と世俗権力。その間に咲いた徒花のよう。知らなかった歴史。

2018/07/25

エドワード

たまには歴史の本を読もう。それも教科書の隅っこにあるテーマを。テンプル騎士団―十字軍の時代、エルサレムへの道の安全確保のために、9人から始まり、瞬く間に一大勢力となる。封建軍と異なり、統制のとれた最強の常備軍であり、修道士であり、土地と船を持ち、西方世界と東方世界に数多くの支社を置き、旅行業と金融業も兼ねた、融通無碍なカンパニーだ。王家の経理をまかされ、国家をもしのぐ力を持ったがために滅ぼされた。佐藤賢一氏が度々スター・ウォーズのジェダイ(騎士だ!)を持ち出して、流麗な筆致で描き出す中世にワクワクする。

2018/08/03

中島直人

あまりに伝説的で神秘的なテンプル騎士団。中世において保持した、その圧倒的な力。が、それ故に滅ぼされてしまう脆さ。読んでいて物凄く面白い。歴史が好きな人には、是非ともオススメしたい。

2018/08/18

鐵太郎

「ヴァロア朝」を書いてから「ブルボン朝」を書く前に、時代を遡ってテンプル騎士団を書く事にしたのでしょうか、サトケンさん。歴史の中に浮かんだこの奇妙な集団の栄枯盛衰を、実に軽妙なタッチで描いて見せてくれます。お見事。その視点はウェットではないけれど、さりとてシニカルでもない。おどろおどろしい歴史の闇と思われていたものも、こんな感じに解説されるとわかりやすいね。なるほど、こんな視点、解釈もあるのか。

2018/10/10

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