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堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤 (集英社新書)

堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤 (集英社新書)

堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤 (集英社新書)

作家
池澤夏樹
吉岡忍
鹿島茂
大高保二郎
宮崎駿
高志の国文学館
出版社
集英社
発売日
2018-10-17
ISBN
9784087210521
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堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤 (集英社新書) / 感想・レビュー

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keroppi

以前図書館本を読んでいたのだが、手元に置いておきたいと思い購入した。再読である。堀田善衛は、時代を人間を冷静に深く読み解く。今のこの時代だからこそ読むべき本が多いように思う。この本は、そのための入門書になるだろう。終章にあげられた堀田善衛の言葉が心に響く。「何万人ではない、一人ひとりが死んだのだ。」「歴史は繰り返さず、人これを繰り返す」今、テレビから流れるニュースの向こうにあるものを見るべきなのだろう。

2020/05/21

keroppi

堀田善衛の著作は大好きなのだが、まだまだ読めていない。池澤夏樹が、宮崎駿が、熱く語る。私は「美しきもの見し人は」に知的興奮を覚え何度も読み返した。「ゴヤ」の第4巻をプラド美術館に持参し、黒い絵を見つつ読んだこともある。知性の塊のような人だと思う。歴史を日本を人を見つめる視線は鋭い。この本にも堀田さんの著作の断片が掲載されているが、その一つ一つの文から思考の深さと鋭い感性を感じてしまう。もっともっと読みたい。ちなみに、「モスラ」の原作者の一人でもある。

2018/11/29

岡本正行

 読みやすい。堀田善衛の本自体は、明月記抄などで数冊よんでいて、馴染みがある。終戦直後の困難な時代で活躍した作家だけに、その苦労は図りしえないものがある。そして、この本を書いた作家や漫画家、監督なども堀田よりは少し後かもしれない。だからこそ影響を受けている。その次の世代である私は、堀田善衛というと、凄い文学者、作家と思う。そういう色眼鏡は外して、真にいい本として味わいたい。それが可能な文書である。読みやすく、解りやすい短文集である。

2023/11/27

yumiha

5人の方々が堀田善衛を語る。宮崎駿は、純粋に「心の芯」と言い切り、自分が迷ったりしたときの「羅針盤」と言うまでの惚れこみようが印象的だった。トトロやラピュタにも、堀田善衛が生きていた?また鹿島茂(フランス文学者)は、堀田善衛の文体も含めて、その文学を分析しているのが、興味深かった。まだ未読の堀田善衛作品『広場の孤独』『ゴヤ』など読んでみたいと思わされた。

2019/02/13

やいっち

本書は、過日、訪れた高志の国文学館で開催されている「堀田善衞―世界の水平線を見つめて」を見てきた、そのショップで入手した。  本書を読んで、池澤夏樹が福永武彦の息子だと初めて知った。手軽に、気軽に手にしたけど、なかなか面白いし、参考になる。堀田善衛生誕百周年。再評価しないと。などと呟いてきたが、昨日(土曜日)車中での待機中に、一冊を読み切ってしまった。

2018/10/21

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