苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神 (集英社新書)
苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神 (集英社新書) / 感想・レビュー
Masakazu Fujino
法政大学総長の田中優子氏が自らの石牟礼道子との出会いと、石牟礼道子作品の文学的社会的意義について述べた作品。石牟礼道子の入門書としても、良いと思う。
2020/12/16
yuki
石牟礼道子さんを、今の時代にこそ読むことの意味を伝えてくれています。「近代の夢想した豊かさが自然の豊かさを食いつぶすことによってしか実現できないものだった」という田中さんの言葉や石牟礼さんの言う「もだえ神」…「何もできない。せめて共にもだえることで何とか力になろう」とする人々の生き方に深く感動しました。
2020/12/13
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