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苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神 (集英社新書)

苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神 (集英社新書)

苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神 (集英社新書)

作家
田中優子
出版社
集英社
発売日
2020-10-16
ISBN
9784087211405
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苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神 (集英社新書) / 感想・レビュー

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ぐうぐう

「家」というものに疎外され、女性ゆえの矛盾や苦悩を覚えながら、しかし石牟礼道子は女性解放運動に向かわなかったのはなぜか、と田中優子は疑問を抱く。道子は言う。自我を主張することで誰かが傷つくのではないか、そうなら、女性解放運動よりも新しい共同体を作るにはどうすればいいかを考えた、と。その方向性こそが石牟礼文学の本質だと、田中は気付くのだ。そのような近代的自我の形成にはおよそ関心がなく、魂の拠点を古代の母達に置くのが道子である。(つづく)

2021/08/03

ネギっ子gen

「おわりに」で、著者は書く。<50年。私が石牟礼道子の言葉を心に刻んでから、それほど長い月日がたってしまった。もっと早く書けばよかった、という思いとともに、長く心にとどめておく作家がいることは、とても幸せなことだ、という思いもある>と。わたしと同年生まれの著者の、この思いに納得。そして「もっと早く書けばよかった」を、「もっと早く、しっかり読んでおけばよかった」に変換すれば、そのままわたしの存念に。出逢いには、時がある。盲亀の浮木、優曇華の花。今生での出逢いに感謝して、石牟礼文学にじっくり沈潜していたい。⇒

2021/01/24

今庄和恵@神戸元町コネクトロン

読み始めたとほぼ同時に新聞で著者の自伝連載が始まり、江戸志向の根拠がわかった。共感力を失うかもしれない恐れは、自らをもだえさせ続けるのだろう。救われることを潔しとしないかのように。

2021/06/29

ıɯɐɯɐ‾oʇɐs

江戸文化に詳しい田中優子さんによる「石牟礼道子考察」といった感の著書でした。石牟礼さんの作品は読んだことがないのですが、島原の乱における天草四郎と水俣闘争における石牟礼道子の重なりについて語られており面白かった■明治を境にして勢いよく流れ込んできた新しい西洋文化を日本人はスポンジのように吸収していった。それは同時にヨーロッパの文化と日本の文化を比べることにもなったのだと思います。今とむかしや西洋と日本、優劣ではなくそれぞれを「知ること」に意味があるのかなぁと考えさせられる一冊でした。

2021/10/02

Masakazu Fujino

法政大学総長の田中優子氏が自らの石牟礼道子との出会いと、石牟礼道子作品の文学的社会的意義について述べた作品。石牟礼道子の入門書としても、良いと思う。

2020/12/16

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