「自由」の危機 ――息苦しさの正体 (集英社新書)
「自由」の危機 ――息苦しさの正体 (集英社新書) / 感想・レビュー
けんとまん1007
まさに、この国の劣化への危機感の表出。意図も持った輩の狡猾かつ、非礼は動きへの真摯な意思表明。とにかく、耳障りな意思を無視し、丁寧に説明すると言いながら、真逆の対応することが蔓延っている。しかも、それに慣らされるように仕向ける風潮に慣れてはいけない。後世への負の遺産になってしまう。
2021/10/10
花男
最近のいろんな出来事を考えさせられる。 税金でやるからこそ、表現の自由は保障されなければならない。(あいちトリエンナーレ) 日本学術会議の任命拒否のような事がこれから増えていくのだろうな。。ますます暴走していくのだろうか。
2022/07/12
みそさざえ
日本学術会議任命問題、愛知トリエンナーレ、コロナなどを軸に各界の著名人が日本での政治的な発言がコントロールされていく事態に警鐘を鳴らす。日々閉塞感の強まる中、自分でも疑問を感じつつあった状況が明文化され、不気味さを感じる。日本人の市民社会が熟成しておらず「自由」の概念を理解できていないというのはその通りだろう。自分の置かれた状況で、何ができるのかを考えないといけない。 Eluard の”Liberté” を読み返した。
2022/02/10
まゆまゆ
政府による学術会議会員の任命拒否に関して、学問の自由を犯している、という主張をまとめたコラム的な内容。学者が尊敬されていない、という現代社会がかえってあぶり出された結果になった、と思うのは早計。未来を考えれば知の衰退は避けなければならない、という考えがどこまで共感してもらえるか、が分かれ目。
2021/08/31
むらさき
いい本だった。 菅首相の日本学術会議の会員任命拒否を入り口に、それが学問の自由を始めとした『自由』を制限していくことに繋がると問題視する。 オリンピック、パラリンピックもコロナ禍で強行され、誰も止められないしどこに声を上げればいいのかわからない状況を受けて漠然と感じていた不安が言語化された気分。 国の在り方や政治の在り方を真面目に考えたことがなかったが、この本を読んでから小さくても考えをどこかで発信していこうと思った。 まじで読んだ方がいいし、この本が出版されたことに少し救いを感じる。
2021/08/27
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