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「自由」の危機 ――息苦しさの正体 (集英社新書)

「自由」の危機 ――息苦しさの正体 (集英社新書)

「自由」の危機 ――息苦しさの正体 (集英社新書)

作家
藤原辰史
姜尚中
隠岐さや香
池内了
佐藤学
杉田敦
阿部公彦
石川健治
望月衣塑子
津田大介
会田誠
山田 和樹
ヤマザキマリ
平田オリザ
桐野夏生
永井 愛
村山由佳
上野千鶴子
小熊英二
山崎雅弘
苫野 一徳
高橋哲哉
前川喜平
鈴木 大裕
堤 未果
内田樹
出版社
集英社
発売日
2021-06-17
ISBN
9784087211702
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「自由」の危機 ――息苦しさの正体 (集英社新書) / 感想・レビュー

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二人娘の父

26人の論者が各々の考える「自由」について、各々のスタイルによって論じる。一人当たりの文章量が少ないので、読みやすい。その代わり論じる中身については凝縮されており、やや難解なところもある。印象に残っているのはヤマザキマリさん、堤未果さん。しかし読後の感触はあまりよろしくない。現在の状況がいかに「自由」が危機的な段階にあるかが分かってしまい、あまり前向きにはなれない。現実を認識するのには勇気が必要である。当然だ。私はここに登場する26人の論者ほど強くもないし、経験もない。謙虚に学び、消化するしかないのだ。

2021/07/16

どら猫さとっち

今この国の自由がかなり揺らいでいる。表現の自由、学問の自由が制限されて、政治的発言もタブー、息苦しさを抱えた社会で、自由とは何か、何のために自由があるのか。各著名人たちによる論考集が誕生した。ここでいう自由は、freeよりはlibertyではなかろうか。秩序を重んじるこの国は、ややもすると社会に何の疑問を抱かず、追従する傾向がある。常に社会を見ながら、思考と知識を武器に、社会に発言・発信する。今の自由を守るためにできることといえば、それしかなさそうだ。

2021/06/25

Melody_Nelson

2部以降が面白かった。「自由からの逃走」のごとく、「自由」というのは良いことばかりでなく面倒なものだし、責任が伴う。ヘイトと捉えかねない排他主義を信奉する「自由」や、最後に内田樹が書いていた、アメリカの歴史から辿る「自由」と「平等」の両立の難しさなどは考えさせられるが、言論統制されるよりは「自由」でいたい…というか、「自由」でなくてはならない。堤未果も海外(特にアメリカ)からの考察を書いていてが、テロや感染症の対策として奪われる「自由」もある。「自由」が包括するものの深さについて考えさせられてしまった。

2021/07/25

Book shelf

26人の様々な分野で活躍する人たちが「自由」を語る。特に菅首相による日本学術会議の新規会員候補任命拒否問題に言及。書き手は研究者のみならず、「自由」に敏感な業種が多いので、一見、一般人には無関係かもしれないこの問題は、歴史を振り返ると決して他人事ではないことを示しているということで共通している。 自由とはそこらへんに落ちてるものでもなく、各人感じる度合いは違うし、だから衝突もすることもあるのでやっかい。落とし所をどうするかを考える必要があるが、誰一人それを権力者にまかせておけという人はこの本にはいない。

2021/07/24

ドラマチックガス

「日本学術会議、みんな他人事だと思っているけどやばいよ」という本。現政権下でいかに自由が脅かされているか警鐘を鳴らす。学術会議問題を丁寧に掘り下げる第一章、芸術関係の第二章もよかったけれど、やはり第三章のラインナップが素晴らしかった。上野千鶴子さん、戦ってるなぁ…。堤未果さんの論功、先日ハーバーマスの『デモクラシーか 資本主義か』を読んでいたおかげでしっくり来た。読んでいなかったら理解できなかったかもしれない。最後の内田さんの論考がいらなかったと言うか、なぜこれだけの議論の後に置いたのかなという疑問が。

2021/07/16

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