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あるいは修羅の十億年 (集英社文庫)

あるいは修羅の十億年 (集英社文庫)

あるいは修羅の十億年 (集英社文庫)

作家
古川日出男
出版社
集英社
発売日
2019-11-20
ISBN
9784087440478
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あるいは修羅の十億年 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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さっとる◎

空っぽの手に本(フィクション)。武器を持たず物語だけを握りしめて闘おうとする私をどうか笑わないでほしい。殺すものが生かすものでもあることを、私は私が生きることで証明しようと思う。空と海が国境を意識しないことは、打ち上げられるものたちが証明してくれる。大きすぎた波がもたらしたのは多すぎる死と巨きすぎる鯨の死ではあるけれど、そこから命が生まれ直したことは想像力が証明してくれる。ハロー物語を読む阿修羅たち。世界の歴史を奪還せよ、記憶を創造せよ。そんなの偽物じゃないかって?ふふ、知ってる。でもいるんだよ、物語が。

2020/03/20

東京湾

「生き物は、場所を、環境にするのね」2011年、震災により2基の原発が爆発、汚染された地域は「Shima」として先進諸国の環境実験地となり、2020年、復興の象徴たる五輪では汚染土によるテロが発生、そして2026年、スラム化する都市、疑似家族、BC兵器、移民...混迷する新時代とそこに生きる人間の在り方を描く一代クロニクル。馬、茸、鯨の三つのイメージが基盤となって、物語は駆動し拡大する。鯨から生まれた東京というのは叙事詩めいていて素敵だった。震災後の日本、未だ見果てぬその可能性を壮大に夢想した傑作だ。

2020/03/13

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