KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

黒王妃 (集英社文庫)

黒王妃 (集英社文庫)

黒王妃 (集英社文庫)

作家
佐藤賢一
出版社
集英社
発売日
2020-05-20
ISBN
9784087441109
amazonで購入する

黒王妃 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

優希

面白かったです。悪女とされるカトリーヌ・ド・メディシスの物語。カトリックとプロテスタントの争いを背景に描かれる聖バルテルミールの虐殺に至るまでが丁寧に描かれていて、鳥肌が立ちました。迫力ある世界観に魅せられます。

2021/02/27

Nat

面白かった。現在の状況の流れの中に過去についての王妃の独白が織り込まれていく構成も良かった。聖バルテルミーの虐殺は世界史で学んだが、表面的な理解でしかなかった。高校の時は暗記するだけで精一杯だった世界史だが、あらためて学び直したくなる今日この頃。カペー朝・ヴァロア朝・ブルボン朝といったフランス史だけでなくイタリア・スペイン・ハプスブルクなどの周辺国とのからみも確認したくなった。

2021/06/01

鈴木拓

日本が戦国の世だった十六世紀、ヨーロッパでも戦争が繰り返されていた。特にカトリックとプロテスタントによる宗教戦争は熾烈を極めた。カトリーヌ・ドゥ・メディシスは、そんな時代にフィレンツェで生まれ、フランス王家に嫁いた。夫の愛人との確執や宮廷での蔑みの声に耐え、やがて権力を握るようになっていく王妃の強さと苦悩を描いた歴史小説である。 女性として家族を思う一方、王妃あるいは王母として国を思う姿勢、その間での葛藤は、常人では耐えられない重圧であったと想像する。 続き https://bit.ly/3dQ3NKS

2020/06/10

イトノコ

16世紀、イタリアからフランス王室に嫁いだカトリーヌ・ド・メディシス。夫の死後、王の後見人として権力を握る。折しもフランス国内は旧教と新教の対立が激化していた。/難しい小説であった。展開の複雑さに加え、佐藤さんの描きたかったものとは?泥沼の宗教戦争を権謀術数で戦い抜いたカトリーヌ。彼女にとって摂政の権力は夫アンリ2世に真に愛された証。であるならば、国内の安定よりも王の摂政という立場を堅持することこそが重要だったのか。物語の完結の後、カトリーヌの死後間も無くヴァロワ朝は幕を下ろす…カトリーヌの妄執とともに。

2020/06/05

takaya

今年読んだ中でもベストの小説かもしれません。16世紀のフランス王家にイタリアから嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスの波乱万丈の人生が、凄まじいカトリックとプロテスタントの宗教戦争を背景に描かれています。とにかく迫力ある歴史に圧倒される思いでした。

2020/11/15

感想・レビューをもっと見る