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人形たちの白昼夢 (集英社文庫)

人形たちの白昼夢 (集英社文庫)

人形たちの白昼夢 (集英社文庫)

作家
千早茜
出版社
集英社
発売日
2020-06-19
ISBN
9784087441277
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人形たちの白昼夢 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

表紙ジャケットと挿絵として5葉の岡上淑子によるフォト・コラージュを配するセンスの良さが際立つ。ただし、今回の12の掌編は、例えば『ガーデン』が持っていた鮮烈な抒情には及ばない。残念ながらやや通俗的な領域にとどまり、そこからの跳躍が見られることはなかった。主たる発表誌が「WEB文蔵」であったせいか、あるいは読者対象を10代後半の女性たちを首座に据えたためかと思われる。したがって、当然本書を熱烈に支持する層は確実にあるだろう。小説が飛翔する可能性を持っていただけに、私には甚だ残念である。

2020/10/23

ちなぽむ

かなしい夢をみてた。つめたい森で音もなく踊る少女翻る青いリボン、戦争は終わらないし愛しいひとは戻らない、青い目は繰り出されて貴族の棚にガラス瓶に入れて保管されます。"おまえにはこの価値がわからない"そう言って奪い取られたものたち。雪に沈めたい。光が射しこんでまた春がきてちいさな花がたくさん咲いても、それは去年とはおなじじゃないね。思い出がふり積もってここにはなくて、たまに叫びたくなるけどたしかにここにあったもの、後悔したくない。やさしい思い出の味を口にして、またバスに乗ろう。今の場所にかえろう。

2020/09/20

カノコ

青いリボンに誘われるように、ここではないどこかに連れていかれる小さな12のお話たち。美しい言葉で紡がれるショートストーリーは、崩壊の予感を感じさせつつも小箱に大切に仕舞われている気がした。物語のいくつかは、指先が触れ合うように、いくつかのモチーフを引き継ぎながら語られる。その中でも、村人たちから「ヌカラ」と呼ばれ崇められる少女の「ビースト」が中々衝撃的だった。一片の曇りもない美しさが、ある種の暴力によって蹂躙されていく様に息を飲む。"罪人"たちがある方法で世界を獲得していく「モノクローム」もいい。

2020/07/01

星群

微睡みながら青いリボンを探す、そんな白昼夢の中にいる様な短編集でした。中でも、詩を唄う様な「アイズ」、ポットから観る芯を持った一人の女性の「ワンフォーミー・ワンフォーユー」、鋭いナイフを隠し持った少年の「マンデリン」がお気に入り。青色を探してたけど、12編全部違う色で魅せられました。

2020/11/19

ピロ麻呂

SF、ホラー、ファンタジーなど様々なテイストの12編のショートストーリー☆千早茜作品は結構、読んでいるけど、段々、純文学っぽくなっているような…

2020/07/05

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