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父 Mon Pere (集英社文庫)

父 Mon Pere (集英社文庫)

父 Mon Pere (集英社文庫)

作家
辻仁成
出版社
集英社
発売日
2020-07-17
ISBN
9784087441345
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父 Mon Pere (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ちろ

パリに暮らす父子の物語。辻仁成さん初読みでしたが、とても読み心地がよく好きな文章。フランス在住の外国人の暮らしぶりや立場に関心を抱いた。「人生は過酷なのが当たり前。みんな孤独だけど負けないで相応しい幸せを掴めばいい」っていい。年老いていく親をみるのは切ないが、寄り添い折り合いをつければお互いに居心地よく暮らせるように思えた。

2020/08/13

su☆ma

★3(図) 海外移住するとか自分の人生では全く想像出来ないから、イメージは解説で書かれていたように憧れや羨望がほとんどを占める。しかし、あらゆる国からの移住者が集まる国では親子でさえも言葉の壁があるのかと気付かされた。日本から移り住んだ父は生活していくための日常会話に苦労し、その国で生まれた息子は両親が日本人でも難しい漢字は読めない。ジュールの恋人の母とジュールの父が漢字で筆談の花が咲くというのは彼らの背景を思えばとても皮肉だ。妻・母を早くに喪った父子の物語。

2020/11/25

美紬-mitsumu-

辻さんと息子さんの話かと錯覚してしまった。海外、特にフランスで暮らすこと、移民問題、人種差別。最初は希望に満ち溢れ笑顔だった子からどんどん笑顔を奪っていく過酷な現実。ジュールが優しすぎて切なくて。漢字でのやり取りがすごく素敵でこんな会があったら参加したいくらい魅力的だった。パパと勉江の交流のその先も楽しいものだということが想像出来て最後はほんのり温かい気持ちになりました。

2020/12/07

mamimami

なんとなく作者の実生活を覗き見たような感覚になり、切ない気分になった。母親不在の父子の関係が、こんなに密接であるのは、息子を想う父親の意地のようなものを感じた。老いて健忘症になった父をケアする息子の姿は、作者の希望なのかも。優しい人に育った息子に、自身の幸せもしっかり掴んでほしい。

2020/10/26

風鈴

辻さんのツイッターを通して彼と息子のパリ生活を身近に感じていた。30歳になった息子を主人公に父が健忘症になり息子の苦悩が…母の事故死、恋人との愛の縺れ、家政婦の不法就労等を織り込みながら物語が展開していく。絶望的な状況から徐々に光が差していく流れが良いな。敵対関係にある父と恋人の母の書道を通してのやりとり、漢字の力凄いな。パリに住むシングルファーザーの描き出す物語だなと思いながら読み終えた。手料理場面が辻さんらしい。

2020/07/28

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