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腐れ梅 (集英社文庫)

腐れ梅 (集英社文庫)

腐れ梅 (集英社文庫)

作家
澤田瞳子
出版社
集英社
発売日
2020-10-21
ISBN
9784087441659
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腐れ梅 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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エドワード

北野天満宮の北端に文子天満宮という祠がある。縁起によると菅原道真の霊は、最初多治比文子に憑いたとある。澤田瞳子さんは、この由来から、似非巫女の綾児という自由奔放な女性が混沌とした平安京を生きる冒険物語を創り出す。道真を祀って一攫千金を企む、巫女仲間の阿鳥、菅原道真の孫の文時、怪僧・最鎮らにまきこまれた綾児は、その才覚で計画の中心となって動き出す。権門勢家だけでなく新興勢力の大名田堵を後援者に立てる綾児の世相を見る目が光る。律令制から荘園制へ移る平安時代の的確な描写、現代語を生き生きと話す綾児が魅力的だ。

2020/11/17

びぃごろ

菅原道真を祀る北野天神がいかにして造られたのか。まさか市井の色を売る似非巫女二人が切っ掛けとは!阿鳥に誘われた綾児だが、この二人仲が悪い。早々に対立するものの道真の孫文時と学僧最鎮が加わり、本格的に事が動き出す…ただ担ぎ出されただけでは終わらず、自分のものにせんとする綾児が凄まじい。最後まで(笑)

2020/12/09

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肩入れしたい登場人物が誰もいないのにぐいぐいとストーリーに引き込まれ、最後には綾児の転落に大いに落胆し、いつの間にか彼女を応援していたことに気づかされる。これは民衆の台頭する時代の幕開けの物語。 それにしても、あの勢いがあれば綾児は阿鳥を蹴散らして京の大路を駆け抜けられたのではなかろうか?実に残念。出来ることなら最後を書き換えたい。

2020/12/05

tnyak

自分が読んだ澤田作品とは違い、ドロドロとした内容、人間の凄まじい、そして醜い欲望が生々しく描かれている。冒頭とラストの一文のインパクトがすごい。

2020/11/29

カノープス

澤田瞳子を評する時「舞台は古代、登場人物は現代」という物言いがある。たしかに違和感をおぼえる箇所もあるのだが、この時代に歴史小説を読ませる方法論として私は支持する。そもそもこれだけ知識と知見ある書き手がそこに違和感を感じない訳がないのだ。そこをあえて「現代語訳」として書いている事を理解すべきだ。注目すべきは着想の面白さ。そして、毎回困難なテーマに挑む気概だろう。

2021/04/06

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