共謀捜査 (集英社文庫)
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共謀捜査 (集英社文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
「絶対にシリーズではない。」と堂場さんご本人が仰っている。『検証捜査』のスピンオフ作品を締める本作はスケールの大きな話だった。とは言え、ロシアマフィア絡みの前作『凍結捜査』から繋がっている。文庫で500 頁超はちょっと長いと感じていたが(特にカタカナの名前が入ると途端に読むペースが落ちる私)それも堂場さんの美学故と、あとがきで色々納得してしまった。ここの彼らとはきっと新しい作品でまた会えるのだろうと思うとそれはそれで楽しみでもある。
2021/01/18
KAZOO
このシリーズもこの第6冊目で終了ということなのですか?警察官僚がフランスのICPOに出向中に拉致されます。身代金ということで要求されるのですが、そこでさらに拉致された上司や元のチームなどが集まって解決していきます。最後の最後で計画などが明かされますが敵の敵は味方のような感じでした。チームメンバーの考え方がそれぞれなのも現実に近いような感じです。
2020/12/24
ふう
シリーズ6話目。手に取った瞬間、やっぱりと思ってしまいました。シリーズ5話の感想に、次の舞台は海外?と書いたのですが、やはり事件の始まりはフランスでした。「検証捜査」で活躍した6人が登場したのですが、お互いの性格や考え方を分かったうえでの大人のつき合い。疑問に思うところがあっても、事件解決のために仕事に集中するところはさすがです。こういう人間関係はいいですね。「複合捜査」の最後を思い出しました。それにしてもロシアはアメリカの大統領選挙で暗躍したり、政権に反対する人物を暗殺したり、スパイの多そうな国ですね。
2020/12/23
えみ
刑事の本懐とは何か。事件の捜査を通して、頭の天辺から足の先まで捜査にどっぷり浸かった6人の警察官たちが其々の立場で其々の現実を見せてくれた「捜査シリーズ」。答えはきっとこの一冊に描かれている。本作が6作目にして遂に最終巻。一作目『検証捜査』のスピンオフ的位置づけの二作目以降は、スピンオフながらもその一巻で警察小説の神髄を丸ごと楽しめる作品になっている。事件を追う刑事の憎むべき相手は犯人だが、最大の敵は案外同業者なのかもしれない。それと同時に最強の協力者も志同じくした仲間である、と納得のザ・警察小説だった。
2021/01/09
Ammie as 妹子⛪
捜査ワールド(作者曰くシリーズではないらしい)最終作。今回はスケールが大きく、海外にも飛んじゃってます。この刑事たち(特に個人的に推しキャラの皆川くん…)に会えなくなるのはさみしいな…。何かの形で、ひょっこり出てこないかな…なんてね。しかし、あの人が突然死していたのは驚いたわー。
2021/01/14
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