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サクラオト (集英社文庫)

サクラオト (集英社文庫)

サクラオト (集英社文庫)

作家
彩坂美月
出版社
集英社
発売日
2021-01-20
ISBN
9784087442069
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サクラオト (集英社文庫) / 感想・レビュー

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よつば

「サクラオト」「その日の赤」「Under the rose」「悪いケーキ」「春を摑む」「第六感」6話収録の連作短編集。彩坂作品に漂う不穏さは今回も健在。本作では更に緊張感もプラスされ趣向を凝らしたミステリーとなっている。春夏秋冬の各季節に聴覚・視覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を掛け合わせた構成は新鮮。ライトノベル風な装丁で軽いミステリーをイメージしていると良い意味で裏切られ予想していた結末は見事に覆される。春の日中に見る満開の桜は美しいけれど夜桜はどこか禍々しさを感じる。その桜の様に人の心の多面性に慄く読後。

2021/03/07

えみ

聴覚・視覚・嗅覚・味覚・触覚の五感+第六感がテーマとなって揺れる心と日常の変調、そして始まりと終わりが細微に亘って描かれた一冊。人の感覚と四季が重なり合って、人間を浮かび上がらせる。一話そして一話と個性が光る6篇収録の短編集。そこに隠されたメッセージとは何か?気を抜くなかれ、桜が桜故の存在感を発揮した物語は、美しく妖しく闇に色彩付ける役割を果たし、驚きの真実が待ち受ける最終話を妖艶に飾りつけている。読者にお披露目される本書は息吹を吹き込んだ謎と罠が交差し、連作としての効果を十分に発揮した意表を突いた小説。

2021/01/23

よっち

「桜の音が聞こえる人は、魔に魅入られた人なんだって」 五感をテーマに描かれる謎と闇五編とExtra stage「第六感」からなるミステリ連作短編集。朝人が詩織を連れ出した満開の夜桜の下で語られる、少女が起こしたクラスメイトの毒殺、恋人同士の扼殺、中学教師による教え子殺し。母を亡くした姉弟の関係、再会した先輩の死、甘いケーキが食べられない理由、囚われていたもの、そしてそれらの伏線を絡めながら最後に語られるエピソードもまたなかなか興味深くて、振り返ってみると違った意味合いも見えてくるとても印象的な物語でした。

2021/02/24

茉莉花

満開の夜桜の下には、痛ましい事件が埋まっていた。聴覚を鍵に描いた表題作など、五感をテーマにした5編+「第六感」の全6編を収録したミステリー連作短編集。 短編集の筈が最後は一つに話が繋がる!読む時には不可解な部分に注目!

2021/03/01

marryparty1

五感を巡る短編ミステリー。その後が気になる『サクラオト』、『春を掴む』では、岡部みたいな人っているから怖いと思っていたら実は…。どのお話も読みやすいのでスラスラ読めるのですが最後にゾクっときたりします。それぞれ繋がりのない短編だと思っていたら最終章に驚かされました。初読み作家さんですが面白かったので他の作品も読んでみたいです。

2021/04/21

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