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2.43 清陰高校男子バレー部 春高編 2 (集英社文庫)

2.43 清陰高校男子バレー部 春高編 2 (集英社文庫)

2.43 清陰高校男子バレー部 春高編 2 (集英社文庫)

作家
壁井ユカコ
出版社
集英社
発売日
2021-03-19
ISBN
9784087442182
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2.43 清陰高校男子バレー部 春高編 2 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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さぜん

8人の弱小チームが初出場ながら準々決勝に勝ち進んだ。強豪校との連戦は死闘の如く彼らを追い込む。まるで目の前で試合が展開されているかの様にリアルで手に汗を握る。勝者も敗者もここまでの過程を丁寧に描くことでプレーの1つ1つに意味があり感情が表現され深みを増す。バレーの面白さは勿論のこと、高校3年間をどっぷりバレーに尽くす彼等の姿をあらゆる側面から描いてくれて読み終えることが淋しくて切なくてしょうがなかった。青春スポーツ小説の傑作と言える。

2021/03/30

ユーさん

最新作発刊されましたが、文庫版はここで完結。カバーデザインと文章だけで実際の試合を見ているかのごとくイメージ出来てしまう程の素晴らしさ。直ぐに両チームの得点が分かる様に書いている章が有れば、逆に半ばまで得点が分からない様に書いている章も有って、本当に読み応えがあります。春高の試合だけでなく、そこに至るプロセスも短いながらも濃密に描く。全6冊の中で、一番泣けて来ますね。まだまだ続いて欲しいのに、どうしてここで終わってしまうのか?主役は未だ高校2年生になって間もないのに。これからの彼らが楽しみでなりません。

2023/11/14

しゃお

春高編後編。もうね、終盤は涙腺緩みっぱなし。「ぼん」と呼ばれていた黒羽。親戚からはこの先も言われ続けるかも知れないけど、最初の頃の姿からは想像できないほどの成長を見せてくれました。そして灰島も同じく大きく成長しており、二人が互いの意思と感情をぶつけてそして受け入れる様子は涙なしでは読めません。途中影が薄く感じた二人だけど、やはり主人公はこの二人だったと思える清々しく胸の高鳴りを抑えられないラストに胸がいっぱいになりました。バレーの白熱した試合も目に浮かぶようでしたしライバル校の描き方も素敵でした。

2021/04/11

kira

春高編②。こんなに泣くか私…明日も仕事だというのにこんなぶちゃいくな目元でどう接客しようというのか。途中でこれはやばいと思ったけど止められるわけがなく一気に読了、気持ちが乱高下して放心状態。こういう疲労を伴う心地良さが読書の醍醐味なんだよね。北陸の無名弱小チームが掴んだ切符の行き先。踏みしめたコートと白帯の向こうに見えた未来はきっと紅蓮に光ってたいと願う彼らそのものなんだ。それぞれの場所からまた光に向かって飛んでいく。「大事なものは増やしていい」ユニのしなやかな強さと優しさを感じさせるこの一言が大好き。

2021/03/23

わらわら

春高編前半を読んで春高バレーに萌えたのは昨年だった。実際の春高バレー1月の決勝戦をテレビで見て燃えた。あれから数か月清陰高校のことも春高バレーのこともすっかり忘れていた。そうだ!箕宿高校と死闘の戦いをしたのだった。中盤をすぎ燃えだした。対戦相手景星高校の主将浅野直純君がまたいいやつで泣かせるのだ。高校生、子供かと思えば大人だ、大人のように忖度がなくいい。セッター灰島くんの最後の決断が「すごい」黒羽くんの投げた言葉がいい。2年生になった黒羽、灰島はどんな人間に成長していくか、次回が早く出版されるように願う。

2021/04/14

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