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カモフラージュ (集英社文庫)

カモフラージュ (集英社文庫)

カモフラージュ (集英社文庫)

作家
松井玲奈
出版社
集英社
発売日
2021-05-20
ISBN
9784087442441
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芥川賞受賞第1作は学園ハレンチ×超能力×ディストピア!? 遠野遥×松井玲奈 同い歳小説家の対談が実現!

共に1991年生まれ。注目の同い歳小説家の遠野遥さん(左)と松井玲奈さん(右)

 当時28歳にして『破局』で芥川賞を受賞した遠野遥さん。俳優として活躍、小説家としても注目を集める松井玲奈さん。「文藝」掲載時から反響続々の遠野さん3作目刊行記念として1991年生まれ、同い歳小説家の対談が実現!

遠野 松井さんは同い歳だと聞いていたので、小説も書かれていると知ったときから、いつかお話ししてみたいと思っていました。

松井 ありがとうございます。私も、同じ時代を生きてきたはずなのにどうしてこんなにも生み出されるものが違うんだろうと、『破局』を読んだときからずっと興味を惹かれていたので、こういう機会をいただけて嬉しいです。遠野さんの文章って、淡々と削ぎ落とされている感じがするんですよね。読み手に与えられる情報が限りなく凝縮されているというか……今回の『教育』はその濃度がさらに高くなっていて、読んだあとしばらくは引きずってしまいました。

遠野 嬉しいです。松井さんの『累々』は連作短編集ですけど、読み進めていくとすべて同じ人のことが語られているのがわかってきて、状…

2022/2/5

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カモフラージュ (集英社文庫) / 感想・レビュー

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カメ吉

元SKE48の松井玲奈さんの作品ということでいつも以上に興味津々で読みました。バラエティ豊かな短編集で悩める恋愛模様からドロっとした薄気味悪い?話からと作品ごとに違う色があり統一感があまりなく逆に1作ごとに楽しめた1冊でした。上品なお嬢様的なイメージの作者が書いたとは思えないところもあり興味深い作品でした。アイドルが小説を書くのは他にもいるけど多才ですよね。松井玲奈という名前で本をとりましたが楽しめました。今後も書き続けてほしいし次作もまた読みたいし次はどんな作品かと興味があります。いずれ長編もと期待。

2021/06/05

ふじさん

「ハンドメイド」は、この本のタイトルに相応しい内容。逢瀬の日には心を込めて作った二人分の弁当を用意するあきこ、終わりが予測出来て哀しい。「完熟」は、桃に関わる思いを隠して生きる夫とそれを知らずに寄り添う妻とが織りなす夫婦の日常が凄い。「いとうちやん」「拭っても、拭っても」は、世間の価値観に捉われ、「カモフラージュ」していた主人公が、本来の姿を取り戻す物語。舞台も登場人物も異なるが、タイトル通り、秘密を持ちつつ、当たり障りのない自分を演じ、平凡で目立たない人として生きている。読後感は、心にざわつきを感じる。

2023/04/17

mayu

2021ナツイチ。松井さんの可愛らしいイメージで読み始めたら驚かされた。「ハンドメイド」はキュンとする恋愛ものかと思いきや一転。堕ちれば堕ちるほど逃げ場がなくなり、いつかは降り積もる重さに押し潰されそうになる恐怖を感じた。「ジャム」は衝撃。誰も言いたくても言えない思いを抱えている。それを取り出してみたらこんなグロテスクな形をしているのかもしれない。うまく処理して折り合いをつけていければいい。多彩な短編。どのお話もカモフラージュされた裏側にゾッとしつつも繊細な表現、最後に見せる未来への決意に惹かれた。

2021/07/26

チョコ

いやー面白かった!松井玲奈さん、すごいなぁ。色んな短編、色々な主人公。どれも生き生きとしていて目の前にいるかのように感情を持って動いている! 歌手から俳優になって、俳優としても面白い役からシリアスな役までできる人だなぁと思っていたところに、小説もこんな風に書けちゃうなんて!これからも楽しみです!

2021/07/18

白いワンコ

田口幹人さん推奨(エビデンス無し)の新人作家、松井玲奈先生の短編集。慎ましくホラー要素を孕んだノンジャンル七編、『いとうちゃん』の読後感と『リアルタイム・インテンション』の行間の含みに、片手間では決して著せないホンモノの感覚を味わった。願わくば次は長編が読みたい。この七編いずれかのプロットを膨らませ、もし中途でふらついても大丈夫。きちんと着地できる、それくらいの筆力は備わっている

2021/06/09

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