智に働けば 石田三成像に迫る十の短編 (集英社文庫)
智に働けば 石田三成像に迫る十の短編 (集英社文庫) / 感想・レビュー
ポチ
三成が主人公や脇役だったり、惹かれる話やいまいちな話など10の短編。松本さんの『美しい誤解』は楽しめた。実は真相なのかも。
2021/08/10
佐々陽太朗(K.Tsubota)
小才子、策士、奸賊、横柄、傲慢、陰険、理屈屋、戦下手、算盤侍、陋劣、小賢し・・・。三成につきまとう悪意のあるレッテルの数々。しかしそれはほんとうなのか。その程度の男に西国の名立たる大名を結集して「関ヶ原の戦い」に挑むことができるだろうか。否。徳川の御用学者の捏造した誹りの類いであろう。いわゆる「勝者の歴史」というやつだ。そうした思いが本書の編者・山田裕樹氏にあってこの本が生まれた。私も心を同じくする者である。ただ「石田三成復権」には成功しているとは言い難い。それが少々残念ではある。
2023/01/05
けやき
石田三成に関するアンソロジー。様々な三成像を楽しめました。伊東潤さんの「戦は算術に候」と矢野隆さんの「我が身の始末」が特によかったです。
2021/07/22
マツユキ
FGОで興味を持った石田三成、大河のキャストが発表されたので、読んでみました。組織に嫌われ役は必要ですが、いざと言う時は、人望は必要だよね。切ない。三成の息子が登場する『佐和山炎上』(安部龍太郎)と、三成の最期を描く『我が身の始末』(矢野隆)を続けて読むのが、辛かったです。長編の一部である『結局、左衛門太夫は弱かったのよ』(岩井三四二)は一作全部読みたい。唯一の既読だった『戦は算術に候』(伊東潤)はアンソロジーで読むと、理解が深まったような気がします。松本匡代、吉川永青作品は、もっと読みたい。
2023/06/29
スプリント
石田三成が登場する短篇集です。ひねった作品や独特な世界観をもった作品もあり楽しめました。
2021/09/12
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