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わるい食べもの (集英社文庫)

わるい食べもの (集英社文庫)

わるい食べもの (集英社文庫)

作家
千早茜
出版社
集英社
発売日
2022-03-18
ISBN
9784087443639
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わるい食べもの (集英社文庫) / 感想・レビュー

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クプクプ

千早茜さんが描いた初めてのエッセイ。食のエッセイのスタイルをとっているものの、食以外のことが上手く描かれていました。千早茜さんが小学生時代をザンビアで過ごしたのに、なぜ作家になれたかがわかりました。また、千早茜さんの意外な愛読書と、その本に関係した作家としての信念がわかりました。ご主人が料理人ということや、本人がケーキ屋さんで働いていたこともわかりました。「わるい食べ物」はシリーズ化しているそうです。まだまだ粗削りですが、エッセイでしか伝わらない、大切なことが描かれている当たりの本でした。

2023/10/13

tenori

これはいいぞ。悪いたべものね。そうそう、着色料とか添加物とか遺伝子組み換えとか。な、訳がない。千早茜がそれらを題材にエッセイにするなんて読みたくたいもの。小説に織り込まれる食に対する描写が心憎いばかりの千早さん。やはり食べる行為をとても大切にされている方でした。「美味しんぼ」の海原雄山を敬愛し、至高のものを求めていると言いながら、その本質は好きなものを食べ、嫌いなものは食べないというシンプルなもの。ユーモアたっぷりで小説とは違った一面も。北澤平祐さんのイラストも善き。

2022/10/10

煮豆

マリエで初めて千早茜さんの作品を読み、食べ物が美味しそうでこちらも手にとった。千早さんは食べ物への熱量がとんでもなく高く、幼い頃から食べ物に対する考えがユニークで特別な感性があることが垣間みれる。幼少期を海外で過ごし作家になった人はこんなに感受性豊かなのだろうな、一般人が簡単に作家にはなれない訳だと妙に納得した。本書によると『わる食べ』シリーズは第3弾まである。絶対に読む!エッセイでそこまで惹かれることはほぼないがこちらは間違いなくヒット!美味しそうなのが良いんではなくて、千早さんそのものに惹かれた一冊。

2023/11/23

しーふぉ

千早さんの小説は何冊か読んだことありますがエッセイは初。ほんタメのサイトウアカリさんが千早さんラブなのが読んだ理由かもしれない。今までエッセイは朝井リョウ、三浦しをん、大宮エリーなど笑えるおバカエッセイが好きでしたが、おバカではないこういう常識的なエッセイも良い。

2023/07/05

奏市

食のエッセイはあんまり好みじゃないんだけど、「わるい」とついたタイトルに惹かれて、また最後に著者と対談されているイラストレーターの表紙にも何がしか惹かれて読んだ(津村記久子さんの『浮遊霊ブラジル』の人と知り、なるほど)。そんなにわるそうな食べ物ばかりではなく、食に対する著者の拘りの強さを感じた。果物を食すことは「狩る」ことだと。皮を剥ぐところからが楽しみでカットフルーツはすでに果物ではないとの事。酒に合うかが基準でその点ラーメンには興味ないらしい。著者の生立ちや京都愛も伝わり食一辺倒じゃないのも良かった。

2022/08/12

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