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事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング (集英社文庫)

事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング (集英社文庫)

事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング (集英社文庫)

作家
原田ひ香
出版社
集英社
発売日
2022-05-20
ISBN
9784087443844
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事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング (集英社文庫) / 感想・レビュー

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あすなろ

東京ロンダリングのスピンアウト的位置付けの一冊。僕は正直、前作東京ロンダリングを超える物ではないと感じた。ただ、所謂人の隙間、つまり失踪とか世から外れたいとかは誰にでも実行するか否かは別として人生のバイオリズム的にあるものだと思う。それを不動産に絡めて描くのは秀逸だと前作含め思うのである。

2022/10/23

のぶ

読み始めて「東京ロンダリング」の続編だと知った。そちらは未読なので全体の流れにやや分かり難いところがあった。8篇からなる連作短篇。相場不動産を舞台にそれぞれの事情で巻き起こる住宅に関する物語。様々な登場人物と状況が飛び出してきてユニークだった。アパート管理を押し付けられ奮闘する、きちんとした性格の専業主婦。浮気ばかりし続けた揚げ句に妻から家を追い出された、いい加減な性格の夫、等々。失踪もテーマの一つとなっていて、そちらも興味を持って読んだ。ただ個々の事情に共感できたかどうかは疑問を持った。

2022/05/31

エドワード

人が死んだ部屋―事故物件に入居する仕事、東京ロンダリング第2弾。相場不動産と失踪ドットコムの社員たち、まあちゃん、仙道、町田たちが様々な理由で部屋を探す人々をロンダリングへ誘う。「怖いのは幽霊よりも、東京の家賃です」東京は魔都だ。土地は恐ろしい。アパート経営の加島康江のバイトの後輩、学生の遠藤圭吾が、まあちゃんの前では大学教授である謎、どうなっているの?前作の主人公、りさ子も後半に出て来る。一番ビックリしたのは解説で原田さんが「ロンダリングは〇〇です」と語ったこと!何たるリアリティ!見事に騙されたよ!

2022/07/07

レモングラス

「うちの部屋で人が死んだら」義父が残したアパートで人が死んだ。何もしない考えようとしない夫に代わり対策を思案する妻。事故物件になると人が入ってくれないが、そういう物件に人が一ヶ月だけ住むと、次の入居者には説明責任を回避できるロンダリングがあると聞く。ロンダリングという職業は著者の創作。事故物件にまつわる人間模様8遍短編連作。あまりの面白さ、ハッとする言葉、魅力ある登場人物に心持っていかれる。爽快感の中、読了。前作の「東京ロンダリング」未読でも楽しめる。失踪って必要なのか。人との絆や生き方、考えさせられる。

2023/03/19

よしのひ

前作があるとは知らずにジャケ買い。それでも読書には問題なかった。ロンダリングという本当にありそうな職業を綿密に創り上げた作者に脱帽であった。今作はそのロンダリングや失踪屋の短編集となっている。最後の「大東京ロンダリング」では、今までに出てきた人物が改めて登場したり伏線の回収、そして次にも繋がりそうな終わり方であった。まあちゃんが東京に戻ってきてくれると嬉しいな。前作も読みたいリストに追加。原田ひ香さんの作品をどんどん読み漁っていこうと思う。

2023/08/26

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