読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

東京ロンダリング (集英社文庫)

東京ロンダリング (集英社文庫)

東京ロンダリング (集英社文庫)

作家
原田ひ香
出版社
集英社
発売日
2013-12-13
ISBN
9784087451481
amazonで購入する Kindle版を購入する

東京ロンダリング (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

新地学@児童書病発動中

事故物件をロンダリング(浄化する)女性が主人公の物語。その仕事を通して、りさ子が生きなおそうとするところに共感した。事故物件に泊まるのは怖い面もあると思うのだが、夫と離婚したりさ子はそういったことは気にせずにいわくつき物件で淡々と過ごす。前半で描かれる東京の下町の生活と、後半で描かれるタワーマンションの生活の対照が面白い。やや駆け足で話が終わってしまうのが残念だったが、良い小説だと思う。登場人物たちも個性的で、特にバイタリティーあふれる真鍋夫人が忘れがたい。

2014/08/15

dr2006

「ロンダリング」っていったいなんだろうと思いながら手に取った。直訳は「浄化」だけど、ここではワケアリ賃貸不動産を浄化する話だ。前の住人に何らかの問題がありワケアリ物件となった場合、貸主は次の借主に説明をする必要がある。だが、その次の借主には説明の必要がない。つまりワケアリ物件を納得の上でワンクッションを置く為に住む仕事がロンダリングだ。その題材の斬新さに興味がありワクワクしていたのだが、心情描写も丁寧簡潔で好きだ。気づいたら一気読みだった。初読みの原田さん、あまり感想登録数が少ないがお薦め。

2015/04/08

エドワード

マンション等の賃貸物件で死人が出た時、そこに短期間住んでほとぼりを覚ます間借りがロンダリングだ。ある事情で住処を失ったりさ子は住むだけで収入になるこの仕事を始める。いつもにこやかに愛想よく、でも深入りせず、目立たないように、がこの仕事の極意だ。彼女は雇い主の指示で、広い東京を次々と移り住む。ある時、谷中の木造アパートへ入った彼女は、ふとしたことから地元の食堂で働き始め、本意ならずも人の情に触れていく。深入りしてはいけない、と心は揺れる。人は一人で生きていくのか、そうでないのか、考えさせられる深い物語だ。

2014/11/20

アッシュ姉

都内の事故物件を一か月ごとに転々と暮らす仕事。次の借主への告知義務を無くすためのロンダリングで、家賃負担なしで日当五千円。ありそうでなさそうな職業に興味津々。読む前から面白いに違いないと思っていたが、さすが原田ひ香さん予想とは別の景色を見せてくれた。人間住むところがあれば生きていけるわけではなく、人との繋がりなくしては生きていけない。主人公の女性は無気力で表面は熱量がないように見えて、内に強いものを秘めており、読み手からすると愉しいし飽きない。早く続編が文庫化されますように。

2022/01/19

あっくん

初原田ひ香さんです。事故物件を浄化するとともに主人公も浄化されていく。面白く、さくさくと読めました。他の作品も読んでみたいと思います。

2016/05/24

感想・レビューをもっと見る