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サラの柔らかな香車 (集英社文庫)

サラの柔らかな香車 (集英社文庫)

サラの柔らかな香車 (集英社文庫)

作家
橋本長道
出版社
集英社
発売日
2014-09-19
ISBN
9784087452280
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サラの柔らかな香車 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ナイスネイチャ

素直に面白いと感じる作品でした。「柔らかな香車」っていうのもイメージ膨らんで良かった。将棋界の厳しい世界も知ることもできました。続編あるらしく、サラはどうなっているんだろうとか想像膨らみます!

2015/11/07

りゅう☆

青い瞳のサラはうまく言葉が話せず、意思疎通ができない。けれども彼女の中の何かを元プロ将棋界に身を置いていた瀬尾が見抜く。将棋が全く分からない私にとって勝負どころの専門的な駒の進め方、将棋界の云々になかなか物語に入り込めず往生したが、サラの誕生秘話、日本人祖父正剛の教育方針で見出された天才素質のサラに興味が出てきた。天才少女七海の登場、瀬尾と塔子の過去、塔子の異変には驚いたが、瀬尾がサラに真摯に将棋を取り組む様や家族となりつつある関係がいい。色々盛り込みすぎて広く浅い感が拭えないが、全体的には面白かった。

2016/02/19

おかむー

プロ棋士を目指し挫折した著者によって描かれる将棋小説という背景がとても興味深い。結果としてはちょっと惜しかったかな。『もうすこしです』。特異な存在であるサラを軸とした三人の女性棋士の姿を描きつつ、彼女達に関わる人物をとおして著者自身の挫折と将棋への想いがかなり代弁されている感触。で、やはりのお約束として天才クラスの棋士の対戦は終盤になると“宇宙”やら“神”なんかの飛び交う抽象的な世界になってしまうのだなぁ。三人のなかではアテ馬扱いだと思っていた七海をもってきたラストは晴れやかな心持ちで好感触。

2015/07/23

むーちゃん

読了。 続編も是非読んでみたい。作者自身元奨励会員であり将棋に、造詣が深いことは伝わってきました。

2022/03/02

つねじろう

機内で睡眠薬がわりにと思ったのが大間違いだった。夢中になり寝るどころじゃなかった。現在と過去を交互に描きながらモタモタせず、スリリングに物語を進めテンポ良好。登場人物の描き方も作者の経験が生き才能への葛藤と焦燥、挫折感。天才への不安と嫉妬が良く描けてる。その深みが超然たる主人公サラの不思議な存在感となり対比する塔子や七海の魅力となる。馴染みがありそうででも深くは知らない将棋の世界が目の前に活き活きと呼び起こされる。特にクライマックスの一局は震えた。小説すばる新人賞をナメてはいけませんでした。ごめんなさい。

2014/09/23

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