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アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極 (集英社文庫)

アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極 (集英社文庫)

アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極 (集英社文庫)

作家
角幡唯介
出版社
集英社
発売日
2014-09-19
ISBN
9784087452297
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アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

第35回(2013年)講談社ノンフィクション賞。 1845年北極圏を目指し 全滅したフランクリン隊をめぐる物語である。 国民的英雄フランクリンが辿った道をたどる …先人たちの苦闘に思いを馳せながら、著者と荻田 二人の北極圏冒険の日々が続く …GPS に対する 著者の微妙な思いが 興味深い。冒険家の業のようなものが ふんだんに散りばめられた、そんな作品だった。

2019/01/16

翔亀

旅行記である。初登頂でも未踏の秘境の探検でもなく、先人と同じ道を辿る。だから旅。しかし進むのは冬の北極海の氷の"道"であり、先人とは一人も生還できなかった200年前の北極探検隊のことだから、尋常な旅ではない。人間の肉体と精神の限界を極めた3か月間の雪と氷との格闘が、えらく詳細(毎夜何時間もかけて記録したからこそだろう)。これに、200年前の全滅した探検隊のわずかな痕跡をたどることで、今だ詳細不明の探検隊の行方について<現場>(=北極)からの推理が加わる。この極地に立ってこその思考が傑作を生んだ。

2016/01/22

saga

エンタメノンフ作家・高野さんとの対談を読んで気になった本。トリッキーな主題よりも副題が読者の心に響いてくる。1800年代、世界の中の日本は幕末に、欧州ではポルトガルとスペインが主要航路を押さえてしまったがために、過酷な北極圏を航行する北西航路を開拓する必要性に迫られたことがフランクリン隊の悲劇を引き起こした。極寒の極北、乱氷帯を踏破する辛さ、ツンドラの不毛な大地を進む描写に、自分が安全な場所に居ながらも、旅をしている気分にさせてくれた。

2018/10/12

ソラ

副題から連想される、救いようのない当時の状況を思うと呆然となる。全滅したフランクリン隊が、自ら残した資料がほぼ皆無であり、何が起きたのか正確に知ることが困難である中で、筆者は出来るだけ同じルートを目指し、極寒の北極海を航って行く。そこには、ノンフィクションものによくある、隊員達の手記や資料を基づいただけではない、臨場感が支配する厳しい世界が広がる。文献から考察される、フランクリン隊の追い詰められていく姿と、筆者の置かれた自然の容赦の無い様が重なりあう。イヌイットが囁く口伝に、ロマンを掻き立てられる

2015/01/03

ハッチ

★★★★★極地探検最大の謎フランクリン探検隊129人全員死亡。その謎に挑むべく、できるだけフランクリン隊が通ったであろうルートを実際に進み綴った極地冒険の手記。面白かった。フランクリン隊が月面に到着したアポロなら自分達は猿岩石たどなぞらえ、唇にヘルペスができれば痔のクスリボラギノールを塗る。笑える部分もあるし、なるほどと感嘆する場面もある。それにしても北極とは次元が違うのだと痛感した。登山が趣味だから冬山は想像できても、-30c°が当たり前で-15c°になると暖かい世界なと凄いの一言に尽きる。

2016/01/17

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