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サラは銀の涙を探しに (集英社文庫)

サラは銀の涙を探しに (集英社文庫)

サラは銀の涙を探しに (集英社文庫)

作家
橋本長道
出版社
集英社
発売日
2016-10-20
ISBN
9784087455014
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サラは銀の涙を探しに (集英社文庫) / 感想・レビュー

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papako

続いて。女流棋士になって活躍していたサラが『銀の涙を探しにいく』と失踪した。残された人たちの物語。ネットの中の将棋の対局とか、ソフト対局とか、現代の将棋の世界を垣間見れる。あまりにも壮絶な鍵谷の戦い、そして見守るしかない七海の気持ち、ラストのサラの書き込みなど、胸が熱くなりました。結局サラは自分の感情と引き換えに将棋を指していたのかなぁ。サラのことは想像しかできない。そこが良かった。どこかで幸せになっていて欲しいと願いました。読んで良かった!

2017/02/03

のぶ

女流の将棋の世界を中心にして、コンピューターと人間との対局にも踏み込んだ作品。将棋は実力100%の勝負の世界なので、プロに入ってしまうととても厳しい。その厳しさをサラという女流棋士を持ってくることで、物語の雰囲気を柔らかくしているが、やはり厳しい世界だという事を痛感させられた。将棋を知らない人でもそれなりに、知っている人はより楽しめる本だと思う。前半はサラの一局の生き方を描いているが、後半、コンピューター将棋の記載が多くなって、作品のトーンが変わり、どちらが話の中心なのか分からなくなった印象もあった。

2017/02/15

dr2006

天才棋士サラの登場により奥深い将棋の世界を描いた希有な作品”サラの柔らかな香車”の第2弾。多くのタイトルを取り華々しいデビューを遂げたサラも、その後陰りが見え、最後に一つ残ったタイトル防衛戦を前に「銀の涙を探しに…」と一言残し、突如行方を晦ました。彼女にいったい何が起こったのか?心を持たないコンピュータと何かの為に勝つという意思を持った人間との対決が凄かった。人生の全てを将棋に捧げる棋士たちの姿に胸が熱くなる。歴史を築いてきた将棋の今の姿を見事に小説へと昇華している作品だと思う。サラに会いたくなった(笑)

2022/06/12

Koning

なんというか切なくも熱く、そして痛々しく迫ってくる話だった。うん。帯で将棋ネタしかも女流らしいってので読んで、うん、結構クるお話でしたよ。なんだろう、なんというか突き抜けたところにあるさらにその先ってなんか確かにあるのかもしれんと思っちゃうぐらいによござんした。

2016/11/11

リキヨシオ

前作からは想像できない壮絶な展開の連続!予想を裏切る衝撃的な結末!でもこんな熱い気持ちになったのは久しぶりだ!13歳にして女流棋界の頂点にたった金髪碧眼の天才棋士・護池サラはその5年後突如失踪した。今回は北森七海と鍵谷英史、サラとの対局に敗れてサラの指す将棋に衝撃を受けた二人の天才棋士を中心に話が進む!将棋界から姿を消したサラの行方を探す七海は「SARA」というネット将棋プレイヤーと出会う。サラそっくりの将棋を指す「SARA」の出現は将棋界の運命を決める「名人対最強AI」による壮絶な対局の幕開けを告げた!

2017/02/14

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