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オネスティ (集英社文庫)

オネスティ (集英社文庫)

オネスティ (集英社文庫)

作家
石田衣良
出版社
集英社
発売日
2017-11-17
ISBN
9784087456561
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「オネスティ (集英社文庫)」のおすすめレビュー

永遠に失わないために恋もセックスも結婚もしないと決めた男女、その愛のゆくえは? 『娼年』『逝年』に続く石田衣良の純愛小説『オネスティ』

『オネスティ』(石田衣良/集英社)

 好きな人と想いあったまま、ずっと一緒に生きていきたい。そんな単純な願いを叶えることが、意外とむずかしい。はじめて付きあった人と誰もが結婚できるわけではないし、結婚したところで離婚したり、仮面夫婦になったりするカップルはたくさんいる。だったら好きな人とは最初から付きあわないほうがいいんじゃないか、そんなことを考えた幼い男女のゆくえを描いた小説『オネスティ』(集英社)。映画化が発表されて話題の『娼年』、そして『逝年』に続く石田衣良氏の長編恋愛小説だ。

 不仲の両親を見て育ったカイとミノリ。幼稚園のころから一緒にいるのがあたりまえで、カップルとして扱われてきた2人は、けれど一度として恋人同士になることはなかった。約束したからだ。永遠に互いを大事な存在として扱うために、キスも、セックスも、結婚もしない。そのかわり隠し事は一切せず、何もかもを共有する。家族のこと、進路のことだけじゃない。初体験も、どんなふうに恋人を愛するのかも、性的な事情もすべて赤裸々に語りあうと。一線を越えていないというだけで、恋人以上に結びついた2人…

2017/12/6

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オネスティ (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ミカママ

お互いの不仲な両親を反面教師に、「男と女はいっしょにいるとダメになる。だからわたしたちは恋愛も結婚もしない」と子どものころ誓い合ったミノリとカイ。言い得て妙だが、完全なお伽噺。普通の男女だったらやはり、人生のどこかで関係を持ってしまっていただろう。その美と知性を武器に男性と寝まくるミノリ、こういう女性は確実に存在する。そして彼女、まさかの同窓生か?(笑)

2022/11/09

初雪ハロー

なかなか、いい感じでした。

2018/09/10

じいじ

人の幸せって「今だけ良ければよし」とする、そんな刹那的ではないだろう。勿論、性への欲望も然り。男も女もセックスは恋愛の延長線上に存在し、その先に結婚があると考えている。本作は、ヒロインのミノリと幼なじみのカイが「性」に目覚めていく半生の物語です。ミノリは「大好きだからセックスはしない(他の異性とはしまくる)」約束をカイに求めます。ハチャメチャ過ぎる性癖には馴染めなかった。ワクをはみ出た性の快楽は、淫靡な不快感だけしか残らない。石田さんの小説だから読めたが、共感はできなかった。とにかく、稀有な恋愛小説です。

2021/03/08

★グラスハート★

2.5 幼少の頃の約束(隠し事をしない事)を守る、カイとミノリが大人になってもそれを守りつつ、お互い生きていく姿が描かれている。 二人の関係が「愛」なのか「恋」なのか「友情」なのかはわからないけど、人との繋がりとしてはいいんじゃないかな。 私的に性的な部分を書いている石田作品は余り好きじゃないんだけど、この作品はまだ受け入れることが出来たかな。ただ、このまま進んでどうオチに持っていくのかな?と思ってたら…ミノリ~ そこですかそこ! まぁ新たな石田衣良を発見出来てよかったと思える作品ではあった。

2018/05/03

りゅう☆

恋人、夫婦という関係にはならないと決めたミノリとカイ。セックスはしないけど心の絆は深まる。ミノリは性へ欲望が強く、カイは普通?お互い秘密を持たずに包み隠さず何でも話すと決めてるが、とにかく性へのこだわりが凄すぎる。セックスの詳細をお互いに赤裸々に語ることで2度目の快楽を得る二人。男女の友情、そんな安易な言葉で表せないオネスティな関係。かけがえのない心の支えではあるが、んー、イマイチ理解できない。お互いのそれぞれのパートナーとしての立場であれば絶対にそういう異性の存在はイヤだ。やっぱりね、という結末でした。

2019/04/22

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