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虹 (集英社文庫)

虹 (集英社文庫)

虹 (集英社文庫)

作家
周防柳
出版社
集英社
発売日
2018-03-20
ISBN
9784087457124
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虹 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ぱどり

女手一つで大切に育ててきた娘が自殺した。娘の自殺の原因を突き止めるため動く主人公を追った物語。Rの手にかかった女性が主人公に乗り移るような、精神の均衡を欠いたような、そんな描写にぞわりとした。

2018/05/24

なえ

主人公と探偵の体関係は必要だったの?子供の自殺について探偵に依頼して、自分は犯人と思わしきRのバイト先に潜入している話。ただそれだけだから、読んでる時は常に雲の中で浮いてる感じでした。何も感じないのは私が異常なのかしら。

2018/05/11

JKD

最愛の娘が突然自殺した。遺族にとっては大事件なのに理由ががないので事件ではないという。Rの屈折した態度と性格は赦せない。こういう感性の人間もいるのかと思うとゾッとする。

2018/04/08

KG

最初は退屈だった。娘を失った母の哀しみと後悔が続く。自殺した楓子の彼氏の存在よりも、そこに理由を求める主人公の執着の方が怖かった。一通りの説明が終わり、登場人物が揃った中盤あたりだっただろうか、俄然面白くなった。Rの性格が分かり、過去が分かってくると、こいつは彼女の自殺に無関係ではなさそうだと思えてくる。Rの主観は描かれず、神の視点でやったことがリプレイされるわけでもない。あくまで主人公の視点から導かれた一つの結論には辿り着くのだが、それが真実かは分からない。小説としてはもどかしいが、それが現実なのかも。

2021/12/22

ありん

母子二人で慎ましく暮らしていたが大学入学と同時に一人暮らしをしていた娘楓子が自殺した。お腹には赤ちゃん。手首や足首に縄で縛ったような痕。お正月を挟んだ年末年始ではあんなに元気に見えたのに。娘の自殺の原因を探る母。とても美しいRの存在。狂気のような母の思い。溺愛する娘を理不尽にも自殺に追いやられた母とは、このように自分を追い詰め、悲しむのだと思った。

2018/04/16

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