日付変更線 上 (集英社文庫)
日付変更線 上 (集英社文庫) / 感想・レビュー
たまき
君の側にずっといる。と躊躇いもなく言うような男が嫌いだ。だから、ニックや清春さんのように、未来ではなく、誠実に今に繋がる過去と向き合い続ける男のほうに惹かれる。 「永遠は未来にはない」とニックは言う。私もそれに同感だ。未来なんてものを見ているのは生き物の中できっと人間だけだ。私達が存在できるのはどこまで行っても今だけで、確かにあったのは昨日という過去だ。未来なんてどこにもない。あの戦争の只中で、日系人だけで構成された四四二部隊の中に彼等はいた。ハワイと日本の日付変更線を越えて、時間も越えて。
2018/08/24
りょうしゅう
下巻へ続く
2018/08/14
げんまん
最初、少し読みにくい文章だと感じたが、難解な訳でもなく、読み進めるうち、読み応えのある文章だと気がついた。テーマも興味深く、下巻が楽しみです。
2018/09/28
あっきー
ハワイと恋愛それに戦史が3世代の時間軸で絡み合い、舞台も作者お得意の日仏に米伊と4カ国に跨り、たいへん読み応えがあったのだが、終盤、物語の布石回収に宗教が出てきたのはどうかなぁ、蛇足感。それより部隊の描写を広げるほうがすっきりと良い作品だなあと思えたのかもしれない。
2020/02/01
shun
http://theater-shun2001-hayaseworld.blog.jp/archives/2080256.html
2018/08/09
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