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芸人と俳人 (集英社文庫)

芸人と俳人 (集英社文庫)

芸人と俳人 (集英社文庫)

作家
又吉直樹
堀本裕樹
出版社
集英社
発売日
2018-07-20
ISBN
9784087457667
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ジャンル

「芸人と俳人 (集英社文庫)」のおすすめレビュー

又吉直樹×堀本裕樹『芸人と俳人』が文庫化! 最果タヒによる巻末エッセイが追加収録!

『芸人と俳人』(又吉直樹、堀本裕樹/集英社)

 春夏秋冬を表す季語を必ずどこかへ入れ、五七五で作られる有季定型俳句は、季語のない川柳や文字制限のない自由律俳句に比べると急にハードルが上がった気にさせられる。しかも「~かな」や「~けり」など、普段は使わないような言い回しや、「え、これって季節が違うんじゃ?」と思ってしまうような季語、さらには「こんな言葉、見たこともない……」という難しい言い回しもある。また覚えないと作れない、知っていないと恥をかくルール(もしかしたら恥はかかないかもしれないが、間違ってしまうと「あ……」と恥じ入る気持ちになってしまうのは間違いない)などもあって、なんだかとても難しく感じてしまうのだ。

 そんな俳句が、実は自由で楽しいものであることを教えてくれるのが、雑誌『すばる』で2012~14年に連載され、その後2015年に単行本、そして2018年に文庫化された『芸人と俳人』(又吉直樹、堀本裕樹/集英社)だ。芸人・又吉直樹が、俳人・堀本裕樹に有季定型俳句を教わる過程が対話形式でまとめられていて、基礎から順に懇切丁寧に解説されており、…

2018/7/21

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芸人と俳人 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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Aya Murakami

ナツイチ2019 季語の世界が奥深い。中には「これも季語なのか?」というのも…。足裏というが夏の季語でそれを冬の句につかったり…。 山眠るという冬の季語は初耳ながらなんとなく冬眠のイメージがすぐに浮かびました。冬の山って結構野鳥が賑やかなんですが冬眠している山の上でちっちゃい小鳥が大騒ぎしているイメージも浮かびました。あまりに眠りが深すぎて小鳥の大騒ぎに気付かない山のイメージですね。

2020/01/16

mayumi225

文庫になるのを待っていました。俳句の作り方、鑑賞の仕方が、芸人と俳人の穏やかな対談を読んでいるうちにすーっと入ってきた。又吉の真面目さ誠実さと、自意識を戒めるあまりのちょっとした頑なさが、相変わらずとてもいい。定型の俳句は国語の教科書以来久しく読んでいなかったけれど、この本に出てくるだけでもハッとするような句があり、景色や温度や気持ちまで一気に伝えてしまう17文字の威力と季語の奥深さに感嘆。凄い…と思った分だけ逆に、「よし私も一句」と言う勇気は出なくなったが、今度本屋さんに行けたら歳時記をめくってみよう。

2018/08/08

しーふぉ

又吉直樹に俳句を学んで貰う企画です。定型句、季語、切れ字などから句会、吟行まで。言葉の使い方や発想など流石です。センスある。

2019/08/13

はまだ

とくに定型句は、なんか、しちめんどうだな、と思って、けっこう長く生きてきてません? でも、あれじゃないすかー、尾崎放哉は、完全なるグッド!ですよね? 何その言い方? 自由律はいいよねー。で、定型句。なんか、やだなー、こわいなー、と思ってたんですけど。この本は、勉強になるなー。ルールのシバリがあるから、「二物衝撃」ね、本来出会わないものが出会う。「おいしい生活」みたいな組み合わせな。あと、又吉くんは、メールを書くにあたっても、墓標に刻まれるかもしれないと思うくらいの子です。好き。又吉か俳句が好きならぜひ。

2018/11/22

メタボン

☆☆☆☆ 又吉の独特の感性、視点が良い。ちょっと暗めだけどクスリと笑えるような句が多い。講義の過程で出てくる句も良いものが多かった。

2018/11/09

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