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イタリアのしっぽ (集英社文庫)

イタリアのしっぽ (集英社文庫)

イタリアのしっぽ (集英社文庫)

作家
内田洋子
出版社
集英社
発売日
2018-08-21
ISBN
9784087457803
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イタリアのしっぽ (集英社文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

この本はエッセイなのでしょうね。ただ読んでいくと本当かなあ、という感じもして短編小説といわれても違和感がありません。15編の話が様々なペット(?)とのかかわりで楽しませてくれました。最初は犬ですが、猫はもとより猿や蛇、たこ、馬までも出てきます。それにしても知り合いが多くイタリアの庶民の生活などがよくわかります。日本だと余りこのような多様性は感じられないのかもしれません。

2019/11/05

ふう

ペットや植物と人との関わりを描いた、物語のようなエッセイが15話。1話読み終える度に飼い主たちのやるせない事情に考え込んでしまい、すぐに次の話へと入っていけず時間がかかってしまいました。ちゃんと生活していても、人と人が心の襞の深いところまで理解し合うのは難しい…。そんなとき、言葉が通じなくても、いえ、言葉が通じないからこそ、ペットの方がわかってくれそうな気持ちになるのでしょうか。そんな人々を深い眼差しで見つめ、寄り添うように穏やかに描いた味わいのある作品です。

2018/12/04

のぶ

内田洋子さんのエッセイを読むのはもう5冊目になるが、いつものように腰の据わった文章で、とても興味深く読む事ができた。内田さんは40年もの間イタリアに在住しているとの事で、ディープなイタリアを知る事が出来て嬉しい。ただ観光的な要素はほとんど入っていないので、読んでいる時の印象はやや硬い感じがしたが、今回は犬や猫等のペットや動物の話が中心になっているので、和らいだ雰囲気だった。これからも新刊が出たら読むだろうが、イタリアの話に内田さんは欠かせない。

2018/10/01

ユメ

動物と暮らす人々に焦点を当てたエッセイ。上質で情感溢れる内田さんの巧みな文章が浮き彫りにするのは、心の隙間を埋めるために動物を傍に置かずにはいられない人間の、どうしようもない孤独だ。そして内田さん自身も、犬を連れてミラノを歩く人である。「犬を連れているのは飼い主のようで、実は飼い犬が人を連れて導く。犬たちの嗅覚は、飼い主自身さえ知らない心の奥底を嗅ぎ取り、似た匂いのするほうへと引いていく」この言葉にどきっとせずにはいられなかったのは、私もまたこのエッセイの冷え冷えとした空気に惹かれたからなのだ。

2018/09/03

くみこ

「ジーノの家」を読んで好きになった内田洋子さんのエッセイ。ミラノが主ですが、冬の寒さや山間の過疎地など、"眩い陽光にファッション・グルメ、底抜けの明るさ"では計り知れないイタリアの日常がありました。今回は犬や猫がたくさん出てきて、ペットと人に纏わる話が多かったです。京都の土産物店で対の大きな狐を買い、イタリアの自宅に置いた女性の、その後の顛末は秀逸でした。内田さんのエッセイは、登場人物もエピソードもまるで小説のよう。今回も堪能しました。

2021/01/16

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