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自由なサメと人間たちの夢 (集英社文庫)

自由なサメと人間たちの夢 (集英社文庫)

自由なサメと人間たちの夢 (集英社文庫)

作家
渡辺優
出版社
集英社
発売日
2019-01-18
ISBN
9784087458299
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自由なサメと人間たちの夢 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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おかむー

大森靖子の推薦オビとあらすじから想像していたほどに毒はなくライトなメンヘラ感といったところかな。『よくできました』。死にたがりに明晰夢、強化義手にサメとキャバ嬢の交流、どこか奇妙な仕掛けに絡めてヒトの弱さを浮き彫りにする作風は、共感を誘う登場人物の心の動きもあってどこか乙一作品に通じる感触。相互の繋がりはない七篇のなかで二篇だけ同じ仕掛けを使っているところがほんのり引っかかったかな。

2019/07/21

きっしぃ

7編の短編集。なかなか拗らせてる人多め。死に憧れ自殺未遂を繰り返す女、義手の強化オプションにハマる男、明晰夢が見たい男、サメに憧れを抱く女。拗らせつつもハッピーエンド多めだけど、一番好きなのは、虫というあだ名をつけられた女子高生が起こした事件、『虫の祈り』ひとつの事件でも人によって描くストーリーは様々。信じたいものを信じてる。夢で見た絵画を探す女と、美術館で模写をする男の出会いを描いた『彼女の中の絵』もよかった。

2020/04/20

そらみみ

様々な夢をみる人々にまつわる短編集。夢に執着する登場人物たちの不器用な生き方には共感出来る部分もあり、終始心にヒリヒリとした痛みを感じました。ですが、それは生きることを応援してくれるような優しい痛みであり、むしろ勇気づけられ癒されました。後半につれてどんどん好きになっていった作品集で、特に「彼女の中の絵」とサメが出てくる最後の2作品がお気に入りです。作品全体に流れる仄暗い雰囲気も相まって、読了後に感じた清々しさは個人的に格別でした。夢と現実の間にいるようなぼんやりとした感覚に浸れた一冊。

2020/02/20

オスカー

アニメ「日常」のはかせを思い出してタイトル買い。ファンタジーかと思ったら心理学よりだった。最初の「ラスト・デイ」最後にホッとした。読んでいて、妄想だね、って片付けられてしまうかもしれないけれど、本人の中では真実としてそこにあるんだと思う。「虫の眠り」の“皆、自分の描いたストーリーを信じて生きている。皆、各々が信じる夢の中で、生きているのだから。”がこの短編集を言い表している気がする。現実世界の事件とかでもみんなちょっとずつズレているんだろうな、って感じた。なんとなく皆川博子さんを思い出した。

2019/02/15

文通友達さんとの読書会の課題本としていただいた本です。初めましての作家さん。面白かったです。消えたかったり、現実から逃避していたり、という、なんだか近しい病んだ人々…と思ってしまいましたが、「サメの話」「水槽を出たサメ」がとても好きでした。「水槽を出たサメ」は、これがこの本の締めくくりのお話で良かった、と思いました。エーテルのサメが空中を泳ぐ様が綺麗で。そして涼香が前を向くのも。涼香も少女もサメを「サメ!」と呼んでいるのも好きです。この作家さんの他の本も読みたくなりました。

2019/03/23

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