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バラカ 上 (集英社文庫)

バラカ 上 (集英社文庫)

バラカ 上 (集英社文庫)

作家
桐野夏生
出版社
集英社
発売日
2019-02-20
ISBN
9784087458381
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「バラカ 上 (集英社文庫)」のおすすめレビュー

「夫はいらない。でも子供が欲しい」――ドバイの赤ん坊市場を訪ねる日本人女性…原発事故後のありえたかもしれない世界

『バラカ』(桐野夏生/集英社)

 もし東日本大震災による原発事故がもっと大規模な被害をもたらしていたら……。

『バラカ』(桐野夏生/集英社)はそんな「あったかもしれない」世界で生き抜くことを余儀なくされた少女の、数奇な運命を描いた物語だ。

 日本の地方都市に移民してきた日系ブラジル人の若い夫婦パウロとロサに、初めての子が授かった。「ミカ」と名付けられたその子は幸せいっぱいの家庭ですくすくと育ち、と言いたいところだが、神は彼女にそんなイージーモードの運命を与えはしなかった。

 パウロは大学まで出ているにもかかわらず、単純労働しか働き口がない現状に嫌気がさし、酒に頼る毎日を送っている。一人で慣れぬ育児を背負わされたロサは、ストレスのはけ口を求めて「聖霊の声」教会というプロテスタント系の新進教会に入れ込むようになった。ロサが高額の献金をし始めたことに気づいたパウロは、これ以上深入りさせないように、一家で好景気にわくドバイに移り住むことを決意する。

 そして、運命の輪は東京でも回り始めていた。

 テレビ局の制作部門で正社員として働く優子は、誰からも羨まれる境遇とは…

2019/3/1

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バラカ 上 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヴェネツィア

東日本大震災を軸に展開される長編小説。近著の『ロンリネス』にはやや不満だったが、こちらはかなり期待できそうだ。物語のスケール感もいいし、全体に漂うヴァイオレンスな気配もいい。また、登場人物では絶対に好きになることがない川島の存在が悪の存在感を際立たせる。歌舞伎でいえば、まあ一種の「色悪」ではあるが、「色」というにはいささかグロテスクに過ぎるか。登場する女たちの放つリアリティもなかなか。下巻に向けてはバラカが、今後どのように物語を醸成してゆくのか大いに楽しみだ。久々に桐野ワールドを堪能できるか?

2019/11/17

ゴンゾウ

読み始めは静かな展開。少しずつ人間の業や狂気が顔を見せ始める。そして狂気が繋がっていく。バラカは救世主なのか、悪魔なのか。眠れそうにありません。【ナツイチ 2019】

2019/08/08

Junichi Yamaguchi

『無私に愛したいの』… 桐野さんディストピア作品。 あの日に刺した心の影は、まだまだ隅っこに残ってたみたいだ。 忘れた方が良い事と忘れてはならない事… どっちのほうが重いのだろうか? 下巻に向けて、自分自身の葛藤と広がるストーリーを合わせて楽しみたい。。

2019/04/04

カブ

激しい物語の展開にページを捲る手が止まらず。桐野ワールドにはまってしまう。感想などは下巻読了後に。

2019/06/03

ココ(coco)

☆ ☆ ☆★最近お気に入りの桐野夏生さん。今回も面白いです。ドバイで人身売買により日本に連れて行かれたバラカがかわいそうです。放射能汚染地区で発見されて、下巻で彼女の運命はどうなっていくのか。川島とか沙羅など自分勝手な人間には腹が立ちます。

2019/10/23

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