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世界の辺境とハードボイルド室町時代 (集英社文庫)

世界の辺境とハードボイルド室町時代 (集英社文庫)

世界の辺境とハードボイルド室町時代 (集英社文庫)

作家
高野秀行
清水克行
出版社
集英社
発売日
2019-05-17
ISBN
9784087458787
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世界の辺境とハードボイルド室町時代 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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岡本

ノンフィクション作家と日本中世史歴史家による対談本。タイトルの通り世界の辺境と室町時代には多くの共通点があり、異業種の二人の対話はどんどん盛り上がっていく。高野氏の著書も何冊か読み、戦国時代好きの自分にとっては点と点が繋がっていく様な感覚の連続。シビアな社会問題や歴史上の出来事をライトに面白く書く、という部分は大いに共感。対談の中で紹介されていた本や続編も近いうちに読もう。

2020/04/02

Aya Murakami

ナツイチ2019対象本 昔の日本って辺境だったのですね。中国がリアルな脅威の時期は中国を見習うことが熱心で中国の勢いが落ちると辺境に…。そして西洋が脅威になると西洋を見習うことに熱心に…。おおざっぱにいうと日本の辺境化って結構周りの大国に左右されているということなのでしょうか? 後、この本で「なぜ都市部が治安が悪くなる傾向があるのか」という謎が一つ解けました。田舎ものが流れ込んで顔見知りがいないことをいいことにやりたい放題するわけですね。一田舎者として反省の気持ちが…。

2019/09/05

優希

ノンフィクション作家と歴史専門家の対談が興味深かったです。接点もないような2人が今回語り尽くしたのは「現代の奇書」と言えると思います。分野は違っても新たな共通項の発見があって面白かったです。異分野から新たな出来事も見え、最後まで楽しんで読めました。

2019/09/04

あきぽん

世界の辺境を旅して書く作家と、室町時代専門の歴史家が意気投合して語りつくす本。既存の視点や枠にとらわれず、まさに縦横無尽。このお2人は(自称ではなく)本当に頭の柔らかい人達なんだなと思いました。こういうおしゃべり、いいなあ。

2019/09/13

南北

アジアやアフリカの辺境地帯を取材している高野秀行と日本中世史の歴史家である清水克行の対談本です。アフリカのソマリ人と中世の日本人との間で類似点が多いのではないかというところから始まります。どちらも自力救済を行動原理としているため、似ている点はありますが、ソマリ人が遊牧民なのに対し、日本人は農民が多いため、相違点もあります。またソマリ以外にもタイやミャンマーなどの上座部仏教と日本の仏教の対比もあります。異質な社会や時代を拒絶することなく受け止めていく二人の姿勢に共感が持てました。

2019/09/27

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