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陸王 (集英社文庫)

陸王 (集英社文庫)

陸王 (集英社文庫)

作家
池井戸潤
出版社
集英社
発売日
2019-06-21
ISBN
9784087458831
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「陸王 (集英社文庫)」のおすすめレビュー

BOOK OF THE YEAR2020投票スタート! 『蜜蜂と遠雷』、星野源『よみがえる変態』もランクインした昨年を振り返る!

 毎年、雑誌『ダ・ヴィンチ』が「今年、いちばんよかった本」を決めるBOOK OF THE YEAR2020の投票が9月4日(金)よりスタート! 今年はどんな作品が選ばれるのだろうか? 昨年ランクインした作品は何冊読むことができただろうか?

『蜜蜂と遠雷』(恩田陸/幻冬舎)

 BOOK OF THE YEAR 2019の文庫部門1位に輝いたのは、史上初の快挙となる直木賞と本屋大賞をダブル受賞した『蜜蜂と遠雷』。「読み終わって外を歩いているとき、いろんな音が聞こえて“世界は美しい”と心から感じた」(29・女)など、感動の声が多数あがった。

『十二人の死にたい子どもたち』(冲方丁/文藝春秋)

 2位の『十二人の死にたい子どもたち』はキャッチーな題名と実力派若手俳優が競演した映画化作品で注目を集め、「現在の若者の心理の複雑さが見事に描かれている」(37・男)と絶賛! 3位『陸王』もドラマ化作品に惹かれ、「ドラマとの違いを見たかった」(49・男)と原作に立ち返った人が多かったよう。

『陸王』(池井戸潤/集英社)

 ベスト3からも見られるように、2019年も映像化…

2020/9/4

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池井戸潤『陸王』が文庫化! 足袋業者のランニングシューズ開発への奮闘を描いた人気作!

『陸王』(池井戸潤/集英社)

 6月、仕事のやる気を失いがちなこの季節は、池井戸潤の作品を読むに限る。特に、オススメしたいのは、2017年に役所広司主演でドラマ化されたことでも記憶に新しい『陸王』(集英社)。

 この作品は、地方の中小企業の奮闘を描くとともに、実業団ランナーの姿を描き出した、一冊のうちでさまざまな味わいのある名作だ。文庫版が発売された今の時期だからこそ、手にとってみてはいかがだろうか。新規事業立ち上げに向けて全身全霊で取り組んでいく男たちと、よりよいタイムを目指して人生をかけて走り続けるランナー。目の前の課題に真摯に向き合い続ける男たちの姿に、仕事に向かう活力をもらえる作品だ。

 物語の中心となるのは、100年の歴史を有する老舗足袋製造業者「こはぜ屋」。歴史は長いが、時代の流れには逆らえず、業績はジリ貧。4代目社長の宮沢紘一は、その資金繰りに苦労させられていた。そんなある日、宮沢は、偶然立ち寄ったスポーツ用品店で新たな事業計画を思いつく。「長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか」。しかし、その前…

2019/6/21

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陸王 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

W-G

ちょうど、ランニングシューズを新しくしたタイミングで文庫化されたので再読。文庫だと、こんなに分厚くなることにまずビックリ。改めて読んでみると、オイシイ場面展開や山場が多く、長さが全く気にならないのはすごい。単行本のレビューでも書いたように、『下町ロケット』とは、著者の描く組織像に変化が見られ、今作の宮沢社長は、基本、決断以外の仕事はしない。ここら辺から、自然にボトムアップが為されるチームが描かれるようになって、『下町~』の続編でもその流れは継承されている。同じようなことが解説でも言及されている。

2019/08/02

三代目 びあだいまおう

零細老舗の弱小足袋メーカーが企業存続を懸けてスポーツシューズ業界に勝負を挑む!次々と立ちはだかる壁と危機、大企業によるモラル度外視の攻撃!飛躍の兆しが見えた途端の倒産危機!『下町』『ルーズヴェルト』に代表される池井戸作品の王道。既読感さえ伴うほどの類似したプロットだが、この手のストーリーに弱い身ゆえ幾度か涙する。古株社員がいい!頑固一徹顧問がいい!息子も選手も!池井戸さんが似たプロット作品で我々を感動と明日へのモチベーションを刺激し続けるのは、きっと我々に託した『日本企業再生へのエール』なのだろう‼️🙇

2020/02/09

KAZOO

数年前に単行本が出版されてテレビドラマが話題になったことがありました。文庫になったので、この分厚い本を読んでみました。原田マハさんの「リーチ先生」と同じように一気に読んでしまいました。足袋屋がランニングシューズに乗り出すまでのところを駅伝の選手や靴の素材を作っている会社の元経営者、あるいは金融機関の担当者などを交えて物語を紡いでくれます。中小企業の生き様をうまく描いてくれています。

2019/07/09

のり

老舗足袋業者の「こはぜ屋」は先細りの現況を打破する為に新事業に乗り出す。足袋作りのノウハウを生かしランニングシューズ開発へ…しかし次々と立ちはだかる壁や資金繰り・大手の圧力…「陸王」誕生までの苦難が半端なかったが、チームこはぜ屋の結束力には心射たれる。信頼関係や新たな出合いが財産になっていく。「足軽大将」のネーミングも好きだ。池井戸作品の中小企業はヤル気を喚起させてくれる。

2020/04/25

小説を最初に書いた人にありがとう

文庫化よりドラマ化が早い池井戸作品を恨めしく思いながらドラマにはまるパターンが続く。少し忘れた今、読み始めた。つもりが登場人物の顔が次から次に頭に浮かぶ。役所広司、小籔、寺尾聰、竹内涼真に高橋賢人。ドラマが原作に忠実で再放送を見てるようだった。逆に好きだったシーンが無いと気になる始末。タチバナラッセルの工場での決別のシーン、銀行の新担当が実はいい奴だった瞬間、など。。同じなのは最後の親子の会話「世界を見てこい、大地」で号泣。それにしてもピエールのせいでこの名作が再放送できなくなったら本当にもったいない。。

2019/07/25

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