KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ももこの話 (集英社文庫)

ももこの話 (集英社文庫)

ももこの話 (集英社文庫)

作家
さくらももこ
出版社
集英社
発売日
2006-03-17
ISBN
9784087460216
amazonで購入する Kindle版を購入する

ももこの話 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

とん大西

このユルフワ感溢れる書きっぷりは唯一無二。相変わらず面白いです。ワードのチョイスもやはり秀逸。父親ヒロシへのプレゼントを父の日まで待とうかどうか思案しつつも『ヒロシの感動の誤差などほとんど変わりゃしないだろう』とボソッと表現するあたりは流石。一番お気に入りは、たかが習字で三度の人正訓を得た「かきぞめの宿題」。バカバカしいほどのご都合主義に感服です(^^)

2021/12/30

笑いましたー!まるちゃんの、ああいえばこう言う性格、冷えたツッコミ、お母さんのヒステリックさ、ひろしのマイペースさ、おねえちゃんの要領の良さ、全てがさくら家に欠かせない爆笑要素ですね。こんな家族素敵です。表紙のまるちゃんの砂絵、本当にさくらさんが砂絵(えんぴつを削って砂にした)で描いたなんて驚きです。かなり時間と労力のかかった絵なんですね。最後の、たまちゃんとの友情エピソードが凄い!こんな一生の友達そうそう出会わないですね。あのたまちゃんが今やアメリカか・・・

2015/12/23

Tetchy

グラタンをお母さんに作ってもらったらおいしくて、それ後頻繁にグラタンが食卓に並んで辟易したり、父ヒロシに風呂で歌を教えていたら、その一部始終がお隣さんに毎日聞こえていた、等々身の回りのお話、今ならばブログで書かれるネタで特別感のない話ばかり。しかしこういう話を毎回膨らまして書くことは非常に難しく、これこそさくら氏の才能だ。石焼き芋の屋台や紙芝居屋など失われていく昭和の風景を作者は面白おかしく甦らせてくれる。このエッセイは昭和文化を将来に遺すのに貴重な書物になる。絶版にならず、末永く読まれてほしいものだ。

2012/09/08

NADIA

さくらももこのエッセイにハズレなし。どの話も愉快だったが、特に笑えたのが、「風呂で歌をうたう」。私も子供の頃はお風呂で歌を歌っていたなあと懐かしく思い出しかけたけど、父ヒロシの絶妙な歌詞の間違え方に思い出が吹っ飛んだ。すごいぞ、ヒロシ(^^) それから、親友のたまちゃんと毎年メダカを捕まえに出かける話「春の小川の思い出」。「大人になっても隣同士に住めればいいのにね」とぽつりと語る大人になったたまちゃんの言葉に胸が熱くなった。いいなあ、理想の親友。赤毛のアンならば「腹心の友」と呼ぶに違いない。

2018/11/12

シャコタンブルー

再読。「目立つ少年と地味な少女」小学生の頃からサッカーで目立っていた長谷川健太さんと漫画ばかり読んでいたももこさん。その二人がクラスメートだったとは不思議な縁を感じる。サッカーをして褒められる人、漫画を読んで怒られる人がいる。それに対して「漫画を読むということは、体の運動ではなく心の運動なのだ。」名言だと思う。「春の小川の思い出」親友のたまちゃんとの思い出は、暖かな春の陽光のように爽やかで、ほのぼのとした気持ちになった。何度でも読み返したい。

2020/03/02

感想・レビューをもっと見る