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初恋温泉 (集英社文庫)

初恋温泉 (集英社文庫)

初恋温泉 (集英社文庫)

作家
吉田修一
出版社
集英社
発売日
2009-05-20
ISBN
9784087464344
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初恋温泉 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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酔拳

5ヵ所の温泉を訪れる5組のカップルの短編です。カップルといっても、恋人どうしだったり、結婚しているけど、離婚をきりだされていたり、不倫していたりと、それぞれ、事情をかかえたカップルを、吉田修一 流で、うまく、人間関係を表現しています。どうしてこんなに、うまく表現できるのか?ため息がでてしまいます。5ヵ所の温泉地のうち4か所は行ったことがないところなので、機会があればいってみたいと思わされました!

2016/11/23

hit4papa

実在する温泉宿で繰り広げられる、5組のカップルの物語。湯煙の中に人生の機微が透けて見えるような作品集です。突然離婚を切り出された夫「初恋温泉」。ダブル不倫の顛末は「ためらい温泉」、迷いの中にいる中年男性「風来温泉」、高校生カップルが初々しい「純情温泉」。お気に入りは、結婚目前の二人の一夜を描いた「白雪温泉」。ランプのように温かみのある素敵なお話しです。ホンワカあり、ほろ苦ありで、身体の芯までじわーんとなるのが、”吉田”温泉の効能でしょうか。

2016/09/02

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

んっとね、…んっと、温泉行きたくなりました。寒い時期、やっぱり温泉っていいですよね(´˘`*)雪見風呂…温泉宿で年越しは永遠の憧れ♡♡ でも一緒にお宿に泊まってる人が、こんな風に離婚寸前ですれ違ってたり、不倫カップルだったり…なんて考えたくないなぁ。みんなしあわせな人たちが集ってるって思いたい。だって特別な場所だもの。それぞれ実際にある旅館を舞台にしてあるんだけど、表題作(離婚寸前夫婦)が惜しまれながら星野リゾートになった宿で、今は星野リゾートの宿も休業中ってなんか因縁を感じてしまいました。

2019/12/12

kaizen@名古屋de朝活読書会

温泉を題材にした短編集。ほのぼの,ぎすぎす,ゆるゆる。雰囲気は少しづつ違うが、まったりとしたり,むっつりとしたり,淡い色とりどり。回顧録のようでもあり,間接的な感情表現。初恋温泉、純情温泉、白雪温泉、風来温泉、ためらいの湯の5話。

2013/09/25

mura_海竜

吉田修一さん初読み。中古店。温泉にまつわる、全5編の男女の短編集。熱海「蓬莱」、青森「青荷温泉」、京都「祇園 畑中」、那須「二期倶楽部」、黒川「南城苑」。湯の中は会話も日常と違う。湯上り後、美味しいものを食べたくなります。音であったり、触感であったり、嗅覚も含め、五感も敏感になるような気が。ゆっくりと何時間もかけて、温泉につかりたくなりました。あんまり覚えていないけれど、ANAか何かのフリーペーパーで、最近の軽井沢は騒々しい(本当は何かと対比していたと思う)、と言っていらした作家さんが吉田さんだったかな。

2015/04/14

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